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自由律俳句ウィークに参加しました
過去に参加した企画を振りかえる記事。今回は二ヵ月以上前にTwitter にて開催された 自由律俳句協会 公式アカウント(@jihaikyo )さんによる 自由律俳句の投句企画「自由律俳句ウィーク」を振りかえります。
最後のお題(お題3)を締め切ります。
— 自由律俳句協会 (@jihaikyo) May 6, 2020
自由律俳句ウィークいかがでしたか。
たくさんの方からご投句いただきました。
皆様の日常が自由律俳句によって少しでも彩りあるものになりましたら協会は嬉しいです。
いただいた句は一覧にして後日発表させていただきます。
皆様本当にありがとうございました! https://t.co/o9BYqkM5i9
コロナ禍のなか迎えた今年のゴールデンウィーク。自粛中のもやもやとした気分を少しでも晴らしたいと思っていたところ、こんな素敵な企画を見つけました。お知らせを読むと、合計で三つのお題が出るとのこと。これは全てコンプリートしたいと意気込みつつ開催を待ちました。
お題① 「扉」
【自由律俳句ウィークお題1】
— 自由律俳句協会 (@jihaikyo) April 30, 2020
いよいよ始まりました自由律俳句ウィーク!
最初のお題は、
「扉」
です。
ツイートの際に、#自由律俳句ウィークお題1
をお付けください(リツイートします)。
本お題のご投句はお一人一句で、〆切は5/2 PM11:59です。
渾身の一句をお待ちしています! https://t.co/o9BYqkM5i9
最初のお題は扉。目を閉じて、色々な扉を思い浮かべてみます。家の玄関の扉。コンビニの自動ドア。荘厳な蔵の扉。ドラえもんのどこでもドア。
こうして句を考えている間は、日常からそっと離れて違う空間にお出かけするような気分になります。作った句によって現実に引き戻されてしまうこともありますが。
色々な扉の中から私が選んだのは、列車の扉。そこから、列車の扉にまつわる記憶を手当たり次第引き出します。楽しい思い出、悲しい出来事、様々な記憶の断片から詠みたいものを決めて、自由律俳句に加工します。
心開かぬまま列車の扉閉まる
— とらみな(寅三奈) (@tramina_tramine) May 1, 2020
#自由律俳句ウィークお題1
今回は切なさや仄暗さの漂う句が出来ました。また、具体的な一場面から出来上がったものではなく、様々な情景や感情を切り貼りしているのも特徴です。
句が出来たらタグ検索で他の俳人の作品を鑑賞します。同じ「扉」というお題でも、出来上がる句は多種多様。とても興味深く拝読しました。
お題② 音
【自由律俳句ウィークお題2】
— 自由律俳句協会 (@jihaikyo) May 2, 2020
おはようございます。
本日のお題は、
音を感じる句
です。
(「音」という文字が入っていなくても大丈夫です)
ツイートに#自由律俳句ウィークお題2
をお付けください(リツイートします)。
本お題のご投句はお一人一句です。
渾身の一句お待ちしています! https://t.co/o9BYqkM5i9
お次のお題は「音を感じる句」。音という文字が入っていなくても良いとのこと。ここはあえて音の文字を入れずに句を作ることにしました。
日常は音で溢れているため、音について思い浮かべられる事柄が多すぎます。そのためまずは詠みたい気持ちを一つに絞ることから始めました。
寝転んでぼんやりと天井を見つめながら、今の自分の心のテンションを探ります。とびきり楽しい訳ではない。しかし絶望の底にいて顔も上げられないほど落ち込んでいる訳でもない。何か面白いことが転がっていないかなと、とりあえず手を動かしてみるけれど、一向に変わらない今の状態に不安を抱えている。そんなテンションであることを確認しました。今回はこの感情を句に込めます。
次に、このテンションと似たような状況が過去になかったかどうかを思い出します。すると、この条件に一致する記憶をいくつか掘り起こすことができました。さらにそれらの記憶から、音のある情景と深く繋がりのあるものを選び、句に加工しました。
頬杖をつきながらオルゴールの蓋を開け閉め
— とらみな(寅三奈) (@tramina_tramine) May 4, 2020
#自由律俳句ウィークお題2
この句は具体的な一場面から出来上がったものです。つまり、様々な情景や感情を切り貼りしたお題①とは違うタイプの句となります。詳細の情景を今回ここで説明することはしませんが、蓋を開けるとオルゴールが鳴る小物入れをぼんやりと開閉している様子を詠みました。
句が出来たので、お題①と同様に、タグ検索で他の俳人の作品を鑑賞しました。技のある句、グッとくる句、お気に入りの句。様々な句を拝読することによって楽しさを取り戻していったように思います。
お題③ 「旅」
【自由律俳句ウィークお題3】
— 自由律俳句協会 (@jihaikyo) May 4, 2020
いよいよ最後のお題です。
お題3は
旅
です。
(「旅」という文字が入っていなくても大丈夫です)#自由律俳句ウィークお題3
を付けご投句ください(リツイートします)。
ご投句はお一人一句です。
自宅にいながら旅にでる!
渾身の一句お待ちしています。 https://t.co/o9BYqkuuqB
最後のお題は「旅」。今回もお題の文字が入っていなくても良いとのことです。
旅の始まりから終わりの中で、どの部分を切り取るのかをまず考えます。今回は目的地に到着するまでの一場面を詠むことにしました。
目的地に到着する一場面と言っても、旅の規模によって状況は変わってきます。初めて訪れる隣町だって、宇宙の果てだって旅は旅。今回は海外旅行に絞って句を作ることにしました。
たどたどしく機内食のチキンの方を頼む#自由律俳句ウィークお題3
— とらみな(寅三奈) (@tramina_tramine) May 6, 2020
国際線の飛行機での一場面。一つ前の席に座る乗客に、キャビンアテンダントが機内食をにこやかに手渡ししています。次は私の番だ…心の中で何度も「チキンプリーズ」を暗唱します。大きなワゴンを私の席の真隣まで移動させると、キャビンアテンダントが英語で「ビーフとチキン、どちらにしますか?」と尋ねてきます。今だ、今言うんだーー。暗唱したはずの「チキンプリーズ」は何ともたどたどしく、声もかすれてしまいました。
散文で書くとこのような一場面になりますね。
句を投稿したら、この企画が終わってしまうことを惜しみつつ、他の俳人のお題③の作品を鑑賞しました。
まとめを作ってくださいました
「自由律俳句ウィーク」にご投句いただいた作品をネットプリントにまとめました。
— 自由律俳句協会 (@jihaikyo) May 24, 2020
セブン‐イレブンでプリントできます。
予約番号51983795
A3 白黒:120円
プリント期限:2020/05/31迄
大変多くの方にご参加いただき、A3で全6ページのボリュームになりました。
まずは最初の4ページです。
(つづく) pic.twitter.com/NPjfliZ46y
最後の2ページです。
— 自由律俳句協会 (@jihaikyo) May 24, 2020
今回の自由律俳句ウィークですが、どのくらいの方にご参加いただけるか不安でした。
しかしこんなにたくさんの方にご参加いただき本当に嬉しかったです。
自由律俳句、捨てたもんじゃないですよ。
大きな可能性を感じております。
皆様、本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/EOuNvANUXB
自由律俳句協会さんが、膨大な応募句全てを後日まとめてくださいました。素敵な作品がズラっと並べられた大作です。
句を作ることで、もやもやとした気持ち自体を作品として昇華することもできたのではないかと感じています。お題②のオルゴールの句は特にそのような傾向が見受けられます。そう思うと、この時期にこの企画に参加して良かったと改めて感じました。
ずっとまとめたいと思いつつも、なかなか時間が取れずじまいでしたが、やっと参加レポートを書き終え一人でホッとしています。自由律俳句協会さん、素敵な企画をありがとうございました。
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