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memo46【東洋医学】頚肩部の凝りに効く選穴
頚肩部の凝りは、非常に難しい症状です。
鍼灸師の一生は、肩こりに始まり、肩こりに終わる
こうした言葉があるくらい、肩こりは難しい疾患なのです。
それでいて、鍼灸院を訪れる方の多くが肩こりを主訴にして来院されます。
肩こりを改善させることができて初めて、鍼灸師は一人前になります。
今回は肩こりに効く選穴まとめです。ちなみに経絡治療を実践している方の考える選穴です。
1.頚部の凝り
後頚部には、列欠が良いです。
列欠は四総穴であり、子午では肺と膀胱がセットです(後頚部は膀胱経のルート)。
側頚部には、中渚や外関が良いです。
側頸部は少陽経になりますので、少陽経のツボが良いようです。
回旋制限には支正です。
支正は小腸経の絡穴です。小腸経の経絡病症には「後ろを振り返れない」というのがあります。
前後屈の痛みには蠡溝、中都、太衝です。
頚の前後屈は肝と関係しているようです。
(なぜ肝と関係しているのかはわかりません)
2.肩上部の凝り
肩の上部(僧帽筋あたり?)の凝りには、消濼や手三里を使います。
消濼は少陽三焦経ですし、僧帽筋には少陽経が通っているのでうなずけます。
手三里は大腸経の穴ですが、肩こりにはよく使われるツボです。
基本的には、凝りに対して対側の消濼を使います。
治りきらなければ同側を使ったり、手三里を併せたりします。
経絡治療では、最初に本治法をやり、消濼や手三里を取り、最後に局所を治療するという流れが多いようです。