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JSPO-AT/鍼灸学生/整体・鍼灸のヒントになる情報を発信します/たまに雑記/仏教推し

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マガジン

  • 臨床メモ

    〜知識は考える道具〜 施術の際に考える助けになる『ワンポイントメモ』をまとめています。

  • 鍼灸整体マガジン

    鍼灸・整体のヒントになる記事をまとめていきます。毎日整体をしているJSPO-ATの鍼灸学生が書いてます。

  • 諸行無常

    仏教関連の記事を集めました。

  • 難経

    難経について一難ごとに紹介。原文は読んでいません。書籍から得た知識に基づいてます。私の解釈も含みます。

  • 痛み学習マガジン

    痛みについて学びたい方がまず読むべき記事を集めました。痛みとは何か、なぜ痛みが起こるのか、こうした問いが気になる方に是非読んで欲しい内容になってます。

最近の記事

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自己紹介

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー資格所持 鍼灸師資格取得のため専門学校に在学中 趣味はトライアスロンと登山。 仏教推し。 座右の銘は『飄逸洒脱』 目の前の患者さんとおしゃべりしながら整体、鍼灸をして患者さんと一緒にニコニコしていたい。 そういう環境をつくれたら楽しいだろうなーと想像して遊んでいます。 いつかつくります。 どうぞよろしくお願いします。

    • 鍼や灸は学問ではなく、”技術”でありますから、正しい方法がわかりさえすればそれでよいのです。 技術を他人にできるだけ正しく伝えたいと思う人にだけ理論が必要になるのであって、臨床を進めていく上には、あまり必要であるとは言えないのです。 杉山勲

      • memo35【慢性痛】中枢性感作について

        中枢性感作は、神経系が過度に興奮して痛みや刺激に対する感受性が高まる現象です。慢性疼痛の原因として重要です。 中枢と言うと脳のようですが、実際は脊髄での可塑的な変化を言うようです。 痛み情報は一次ニューロンの感覚受容器で受容された後、脊髄後角で二次ニューロンに伝達されます。 二次ニューロンにはナトリウム受容体とは別に、NMDA受容体というものがあります。NMDA受容体はカルシウムイオンが二次ニューロンの細胞に入る入口になります。 カルシウムイオンは陽イオンなので、二次ニュー

        • 「日本鍼灸師会全国大会in福岡」に参加して思ったこと。

          徒然と書いていきましょうか。 1日目の東洋医学を実践している先生方の講義とシンポジウム。これは貴重な経験だったと言えそうですね。 3人の先生が実際に施術をしているところが見れたのは良かった。 結局、鍼灸はバランスを整えているわけです。 ツボに鍼を刺す(お灸をする)だけ。それ以上でも以下でもない。それが鍼灸。 じゃあそれで何をしているのか。経絡の虚実を整えている。それ以上でも以下でもない。それが鍼灸。 こう言うと、経絡って何?宗教?とか言う人たちも一定数いるようです。

        • 固定された記事
        • 鍼や灸は学問ではなく、”技術”でありますから、正しい方法がわかりさえすればそれでよいのです。 技術を他人にできるだけ正しく伝えたいと思う人にだけ理論が必要になるのであって、臨床を進めていく上には、あまり必要であるとは言えないのです。 杉山勲

        • memo35【慢性痛】中枢性感作について

        • 「日本鍼灸師会全国大会in福岡」に参加して思ったこと。

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        記事

          #66【整体】機能的な姿勢について追記

          先日の「機能的な姿勢について」の記事の反響が思っていたよりも良かったので、もう少し踏み込んだ話をします。 先日の記事はこちら 先日の記事を簡単に要約します。 では、この考え方をどのように臨床に役立てるのかという話です。 股関節と足関節に焦点を絞って、機能的な姿勢について考えましょう。 ちなみに、「左股関節は内旋」+「右股関節は外旋」が、機能的な姿勢です。 これを前提として進めていきます。 1. 機能的な姿勢かどうかは、足関節で評価できる。目の前の患者さんが機能的な姿勢

          #66【整体】機能的な姿勢について追記

          #65【整体】機能的な姿勢について

          ちょうど1年ほど前に、東京で仙腸関節に関するセミナーを受けました。その仮説を念頭に置きながら、1年間整体を続けてきました。 整体を通して、やはり吉岡先生の仙腸関節に関する仮説は「確からしい」と思っています。 仮説について詳細に書くことは私にはできませんが、仮説をもとにした姿勢の見方をここいらで書いてみようかと思います。 すべて私の感覚の話です。参考にしてみようかなという方は読んでみてください。 1.標準の姿勢左右の仙腸関節には機能の差があり、それは利き手によって規定されま

          #65【整体】機能的な姿勢について

          痛みが治りにくいのは何故?

          痛みがなかなか取れないという人がいます。そうかと思えば割と早期に痛みが改善する人もいます。 その違いは一体何なのか、ちょっと考えたのでまとめていきます。 持論なので、参考程度に読んでもらえればと思います。 1.組織損傷の程度が大きいそもそも怪我の程度が大きいと治りが遅いです。 当たり前ですが。 別に言うことはありません。 2.治る力が弱い本題はこちらです。 人の体はみな治る力を持っています。 治る力が弱まるのは要因がいくつかあると思います。 今回は要因を4つ挙げます。

          痛みが治りにくいのは何故?

          #64【炎症反応】炎症(免疫反応)がたどる経過+α

          炎症についていろいろ勉強しているのですが、このあたりで一度まとめます。とりとめもなく書いていきますがご容赦ください。 炎症は免疫反応であり、白血球によるものです。 白血球は顆粒球・単球・リンパ球に分かれます。 1.炎症初期細菌やウイルスに感染したり、怪我などで細胞が損傷されるとすぐさま免疫系の反応が起こります。 真っ先に働くのが好中球やマクロファージです。 これらの白血球は細菌や損傷した細胞の貪食を行いますが、その際に炎症性サイトカインを分泌して炎症を引き起こします。

          #64【炎症反応】炎症(免疫反応)がたどる経過+α

          memo34【炎症反応】アポトーシス&ネクローシス、炎症について

          アポトーシスが炎症を引き起こさず、ネクローシスが炎症を引き起こす違いは、主に細胞膜の維持と細胞内容物の処理方法に関係しています。この違いを生理学的に説明するために、以下の点に注目すると理解しやすくなります。 1. 細胞膜の状態と内容物の漏出・アポトーシスでは、細胞膜が最後まで保たれ、細胞が小さなアポトーシス小体に分解されます。これにより、細胞内部の内容物(例えば酵素やタンパク質)は細胞膜に閉じ込められ、周囲の組織に漏れ出すことがありません。アポトーシス小体はすぐにマクロファ

          memo34【炎症反応】アポトーシス&ネクローシス、炎症について

          一隅を照らす。

          歎異抄の入門書みたいなのを読んだんですけど、浄土真宗は「すべての人々は本願によって救われる」というのが教義の中心にあるような印象です。 浄土真宗は自ら「易行」だと言っているようです。つまり、簡単に仏になれますよということ。おいおい、ええんかそれで。 鎌倉仏教は時代背景もあって、現世に希望を持てない人で溢れてました。 だからどうしても死後の世界で救われるかどうかに皆の関心が寄っていたのでしょうね。 個人的には、死んだ後浄土に行けるかどうかとかはどうでもいいんですよね。どうせ

          一隅を照らす。

          memo33【慢性痛】慢性痛とDMN、TPN

          慢性痛(慢性疼痛)とDMN(デフォルトモードネットワーク)、TPN(タスクポジティブネットワーク)には、脳の機能的な結びつきがあることが研究されています。これらのネットワークが慢性痛の発症や持続にどのように関与しているかについて、以下のポイントで説明します。 1. DMN(デフォルトモードネットワーク)• DMNは、脳が「安静状態」にあるときに活性化するネットワークで、内省や記憶の回想、自己参照的な思考などに関わります。具体的には、前頭前皮質、後帯状皮質、内側側頭葉などの領

          memo33【慢性痛】慢性痛とDMN、TPN

          #63【長野式治療】傷寒論系腹診と選穴まとめ

          学校で習った傷寒論経腹診と選穴のまとめです。 いつでも見れるようにnoteに書いておきます。 ちなみに長野式治療の選穴だそうです。 1.胸脇苦満特に右季肋部のつまりを重視します。 治療は肝実処置というものです。 選穴は右少海、右郄門、右漏谷、右復溜です。 2.心下痞鞕巨闕の圧痛を確認します。 圧痛が確認されれば、心下痞鞕と判断します。 取穴は三陰交と内関です。 これらの取穴は、血虚証に対する処置です。 3.小腹不仁臍下に硬結があるかどうか、中極・関元・気海などの圧痛

          #63【長野式治療】傷寒論系腹診と選穴まとめ

          南無阿弥陀仏の本質

          親鸞聖人の浄土真宗は「南無阿弥陀仏」さえ称えていれば極楽浄土に行ける弱者救済の仏教だという印象でした。 しかしこの認識は誤りで、念仏を手段として用いている時点で目的論的な考え方であり、それは真に阿弥陀を信じているとは言えません。 目的論的に念仏を称えていようが、阿弥陀を信じていなかろうが、 皆救われる、それが阿弥陀の道理だと言います。 「こうしたほうが良い」「こうするべきだ」というのは不完全な人間が考えた善悪であり、阿弥陀の道理の前では意味を持ちません。 だからこそ悪人正

          南無阿弥陀仏の本質

          memo32【炎症反応】白血球と自律神経の意外な関係

          白血球と自律神経の意外な関係について紹介します。 白血球にはマクロファージ、顆粒球、リンパ球といった種類があります。これら白血球の成分の比率が自律神経の優位性で変化するというのです。 交感神経が興奮すると顆粒球の数が増え、副交感神経が興奮するとリンパ球の数が増えます。 現代は交感神経優位になりやすい生活環境となっています。 交感神経が優位ということは顆粒球の数が増えてリンパ球の数が減りますので、ウイルス性の感染症にかかりやすくなります。 いわゆる「免疫が下がっている」と

          memo32【炎症反応】白血球と自律神経の意外な関係

          #62【長野式治療】長野式まとめ(基礎的な処置)

          長野式の基礎となる処置のまとめです。 1.胃の気処置胃の気は後天の気をつかさどっていますので、とても重要な処置になります。 腹診でどこを押しても痛いというような時は、まずこの胃の気処置を行うとお腹の状態が整い、本当に悪いところがわかりやすくなると言います。 評価 中脘や両大巨、関門などの圧痛を確認します。 処置 犢鼻と解渓を結ぶライン上(脛骨の外縁)で刺鍼ポイントを探します。 犢鼻からなでおろしていって、凹みがある部分や圧痛のある部分が刺鍼のポイントになります。3点を取

          #62【長野式治療】長野式まとめ(基礎的な処置)

          memo31【炎症反応】疲労が「うつ病」につながるメカニズム

          最近「疲労」についていくつか記事を書いてます。 これまで書いてきた疲労は生理的な疲労であり、休めば回復するものなので問題はありません。 しかし「慢性的な疲労」や「うつ病」はそう簡単に治るものではありません。 現代社会でもうつ病は問題になっていますよね。 生理的疲労が生理的疲労のまま回復してくれれば問題ありません。 しかし、生理的疲労が慢性疲労になり最終的にうつ病を発症するというメカニズムが発見されています。 そのメカニズムについてメモ程度に紹介します。 ①生理的に疲労す

          memo31【炎症反応】疲労が「うつ病」につながるメカニズム