見出し画像

【学び#01】限りなくシンプルに豊かに暮らす。〜心の余白


『限りなくシンプルに、豊かに暮らす』
著:升野俊明

この本との出会いは30代でした。
現在のシンプルな思考を作るきっかけとなった本です。

とても辛いことがあり、人に疲れ、環境に疲れ、
部屋の中も常にもので溢れ荒れていました。

ポジティブ思考の友人の励ましが逆に辛く、誰とも会いたくないし、頑張りたくない。     心がシャットアウト状態だったんですね。

そんな時にふと入った古本屋さんで巡り合ったのでした。

この本は年齢を重ねるほどに、読む回数を重ねるほどに理解、共感できるようになりました。

--------
少しこの本の著者に触れていきます。


作家で僧侶で庭園デザイナー

著者:升野俊明(ますの しゅんみょう)


禅の僧侶で作家。
禅の思想と日本の伝統的な考え方を元に、
庭の創作活動も行い国内外から高い評価を得る庭園デザイナーの顔も。

神奈川県にある曹洞宗徳雄山建功寺の住職、曹洞宗参禅道場主管。日本造園設計代表、多摩美術大学名誉教授と沢山の顔をもつ。

--------

シンプルな考えや暮らし


彼は、私たちが「シンプルに暮らすこと」で心が豊かになり、幸せになれると考えています。
また普段の生活の中で『少ないもので暮らすことの大切さ』を教えています。

これは、たくさんの物を持つより、本当に大事な物やことを大切にすることで、心がすっきりして落ち着くからです。

また、忙しくしすぎないで、「今、この瞬間」を楽しむことも大事だと言っています。


彼は、本を書いたりお寺でお話をしたりしながら、私たちがどうしたら毎日をもっと豊かに、そして心地よく過ごせるかを伝えています。

彼が説く「シンプルなアプローチ」は、
物や情報にあふれた現代で、心と暮らしをすっきりさせることで真の豊かさを手に入れるための具体的な方法を説いています。

--------

そこで、家、仕事、心の3つの視点から、
それぞれのアプローチを考えてみましょう。

シンプルな部屋

①家・部屋のシンプルさ

家は、心を整えるための拠点であり、そこに何を置いてどう整えるかが重要です。

彼は、『物が多すぎると心が散漫になる』として、不要な物を減らし、本当に価値のある物だけを選び取ることを提案しています。

ミニマリストという言葉がありますが、ただ物を少なくすれば良いというわけではなく、取捨選択しながら、不要・必要なものを見極めることが大事です。

定期的な片づけや、シンプルで機能的なインテリアの選択するなどで、自分にとっての落ち着ける場所となり、生活の中に安心が生まれるとされています。



タスクの見直しをする人

②仕事のシンプルさ

仕事の場面では、効率や成果を重視しすぎると、かえって心の余裕がなくなることがありますよね。

自分の役割やミッションに集中することで、
過剰な競争や無駄なタスクを見直し、必要なことだけに取り組むことで、より充実したものになり、ストレスも軽減していきます。

また、ワークライフバランスを大切にして、自分の時間を大切にする考え方が重要とされています。



今ここに集中する人

③心のシンプルさ

心をシンプルに保つためには、内面的な欲や執着を手放すことが大切です。

彼は、日常的に禅のマインドを実践し、
今この瞬間に意識を向けることで、心の騒ぎを鎮めることを提案しています。

たとえば、深呼吸や瞑想などで心を落ち着け、自分の内側の声に耳を傾ける時間を持つことが勧められています。

過去や未来に心を奪われず「今ここ」に集中することで、心がシンプルになり、
より深い充実感を得られるという考え方です。

--------

本から得られたこと


くらし、仕事、心の面での『シンプルなアプローチ』によって、心が穏やかになり、自分や人に優しくできるという事を知り、今でも辛くなった時は本を読み返して、意識して行動しています。

例えば、

①買い物では本当に必要なものを選ぶ
使っていないもの、あまり好きではないものが家にあると、それが心の負担になることがあるので『これは本当に必要なものかな?』
と考え、定期的に自分にとって大切な物だけを持つや、手放すと気持ちがすっきりします。

②やるべきことを少なく取捨選択
冷たく思われるかもしれませんが、人との予定、仕事などタスクに追われている時期は同時進行でうまく立ち回ろうとしても、
かえってどれも中途半端になりうまくいきませんでした。
自分がやらないと回らない本当に必要な業務を優先し、誰にでもできる事を部下や後輩に振る。
本当に会いたい人との約束以外、お誘いを断る勇気をもつこと。
そうすると心の余裕が生まれました。

③今この瞬間を楽しむ
常に過去のことを後悔したり、未来のことを心配したりする代わりに「今」に意識を向けることを大切にする時間を作っています。
食事や休憩時間に、何かをしながら別のことを考えるのではなく、その瞬間をしっかり味わうようにすると、目の前のことを楽しむことができるようになりました。

④心を落ち着ける時間を持つ
呼吸を整える、静かに座る、瞑想(めいそう)するなど、心をリセットする時間や場所を少しでも持つことで、気持ちが安らぎます。
ちょっと疲れたなと思ったときに深呼吸や、目を閉じて世界をシャットアウトするだけでもおすすめです。

-------

人によって価値観は様々ですが、自分にとっての大切なこと、もの、場所を沢山見つけて行くことが大切と教わりました♪

あなたにとっての豊かな暮らしとはなんですか?


#読書感想文

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集