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【伝説】40代のおじさまたちと合コンをした件

これは何

女性参加者たちからひと回り以上も歳が離れている40代の男性たちと合コンをした時のお話。

もはやこの合コンは女性参加者たちの中では伝説となっていて集まった時は今でも酒のつまみとして話してゲラゲラ笑っているほど。

登場人物は以下の通り。

私:私である
マブ:私のマブだち
A子:この合コンの女性幹事
B子:絶対に終電で帰るガール
C子:AAAのにっしーの大ファン
D男:男性側幹事(A級戦犯)
E男:合コン会場に一番初めにいた人
F男:唯一のイケメン枠とされていた人
G男:遅れて来たダークホース

マブが登場するnoteは他にもあるのでそちら↓もよろしくどうぞ。

女性参加者たちは元からみんな知り合いでしょっちゅう集まっているメンバーだった。男性幹事のD男さんは女性幹事のA子友達の元カレということで合コン前からアウトオブ眼中が決まっていた哀れな存在だった。

そんなA子が集めた私たち vs D男が集めたジジイたちの戦いが幕を開ける!!!!

全ての始まり

ある日突然A子から『いつものメンバーで合コンしない?全員かなり歳上だから実質合コンという名の飲み会w』と連絡が来た。

なにそれおもしろそうと思った私は行くことを即決

相手男性の年齢を聞いた直後はその年齢の俳優をググってニヤニヤしていた。なぜならイケメンも来ると聞いてテンションが爆上がりしていたから。どんなイケおじが来るのかと日々想像を膨らませていた。

その時の私とマブのLINEのやり取りがこちら。

来るわけもない素敵な俳優さまたちを真剣に取り合いしていた

大沢たかおが来るはずもないということは心の奥底では理解していたのに気付かないふりをしていた私。

だってそうでもしないと40過ぎても独身のおっさん4人に20代そこそこの私らと可能性あると思われてるのはかなり恐怖を感じる。ほん怖レベルだ。それが大沢たかおならばすぐに安心に変わる。だから自分を騙すしかなかった。

いざ当日

合コン当日を迎えた。その日は会社の人にずっと今日合コンなんです〜と言い回っていた。みんな相手の年齢を聞いたら鼻で笑っていたし、私ももし同僚から同じ話をされたら鼻で笑っていたと思うけど。

仕事が終わり、会場であるお店に向かうB子C子マブA子少し遅れるとのことだった。
どんな人たちなんだろうね〜と他愛もない話をしながらお店の入り口に着いた。

入り口にずんぐりむっくりの男性がきょろきょろとしながら様子おかしげに立っていた。なんだコイツと思いながらその人の横を通って入店。通された席に行くとそこに小さなおじいちゃんが座っていた。

この席ではねえなと瞬時に理解してそのさらに奥の席に進もうとしたが、その奥に席はなかった。あるのは全面鏡張りだった。

え?ここ?と引き攣った顔でB子C子に目配せをしたら2人も同じ顔をしていた。
すると私たちが通って来た方向から別の男性が1人姿を現した。
その背の高いニット帽着用(恐らくハゲ)男性小さなおじいちゃんと反対側の宅に座った。

今日の合コン相手はコイツらなのかと察した私は適当な席に鞄を置きスマホを握りしめ、お手洗い行ってきます〜とだけ告げて急いで便所に駆け込み、第二陣としてやってくるマブに連絡した。

酷い言い草で草

席に戻ると入り口にいたずんぐりむっくり挙動不審男性も一緒のテーブルに着席していた。コイツもだったのかと驚いた。

ちなみに登場人物紹介にあった、
D男=ずんぐりむっくり挙動不審男性
E男=小さなおじいちゃん
F男=背の高いニット帽着用(恐らくハゲ)男性
となる。

D男はしきりにA子ちゃんまだかな〜と言ってA子の到着を今か今かと待っていた。仮にも男性側幹事であるのにこの場を仕切ろうとしない対応力のなさに仕事できなそう〜と私は思った。

D男お待ちかねだったA子マブが到着した。遅れてすみませんと声をかけて入ってきた2人だったが、A子はざっと男性陣を見回したあと私の目を見ながらやばいねと普通の声のボリュームで言いながら席に座った。
その流れるような動作が自然すぎて何がやばいのか相手の男性たちは気付いていなかったと思う。

D男がG男はまだ遅れるみたいだから先に始めようと言った。
私たちは、はーいと返事をしながら最後の砦であるG男全ての希望を託した。

会が進むうちに二度と会わないおっさんだからどうでもいいやという気持ちで酒を飲んで適当に話をしていた。
D男は席も離れていたしあんまり話した記憶はないがいじられキャラみたいなポジションで場を盛り上げていて、E男はあの店の中華がうまいとか孤独のグルメみたいな話をしていて、F男は謎に上から目線で偉そうに何かを話していた。
まじで女子だけで話してえ〜そもそもうちらだってコロナで全然会えてなかったんだからよ〜と思っていたところにトイレに行ったマブからLINEが来た。

本当におもしろい

え!?!?!?とその日一のテンションになり、E男の手を確認した。
本当に爪がなかった。これに一人で気付いて、でもその場で言えるわけなくて、トイレに行ってこっそり私にLINEしてきたマブの気持ちになったら泣けてきた。嘘だけど。

大沢たかおどころか爪のない白髪のじいちゃんが来てしまったのである。逆にレアキャラ。ガチャなら当たり

合コン開始から一時間くらい経過してから、やっと最後の希望であるG男がやってきた。G男すり鉢に顔を擦り付けたねずみ男みたいな顔をしていた。
おまけに遅れた理由も寝坊で、夜20時まで寝てるとは?となった私は自然と職業を尋ねてしまった。するとG男は今探しててなんたらうんたらと口ごもっていた。
ねずみ無職男などに希望を抱いていたと分かった瞬間、まじで時間を返してほしい、もしくはギャラをくれと思った。

次第に女性参加者が一人また一人と席を立ち、喫煙所に集合して何なんだこの会と愚痴大会が始まった。非喫煙者ばかりなのに。
男性側幹事であるD男を呼び出して始まるA子からの詰問
D男もさすがに申し訳ないと思ったのかめちゃくちゃ謝っていた。D男曰く、男性陣も10年以上ぶりに集まったメンバーらしく近況を知らなかったのだそう。
イケメンってどれのことだったんですか?と聞いたらF男と言われて、あーなるほどと思った。マシなだけでイケメン扱いはやりすぎだとも思った。

お店の人もこの会は何ですかというような様子でこちらを見ていた。
傍から見たらおじいちゃんたちと若い女たちが酒を飲んでいるんだから確かに異様な光景である。
介護士介護される側の顔合わせみたいになってたと思う。んなわけないけど。

そしてそのまま会はお開きになり、ご馳走になった手前最後まで対応はしたし挨拶もした。
おっさんたちの名前もちゃんと聞いてないし、もちろん連絡先なんかいらなすぎるので交換せずに終わって安堵した。でも大沢たかおのLINEなら土下座でも靴舐めでも何でもするので交換させていただきたい。

さてうちらだけで飲み直そうと歩いていると、後ろに気配を感じて振り返った。
E男F男が二次会に行くと勘違いして着いてきてしまっていた。
てめえらと二回も飲むとかどんな地獄だよ!とはっ倒したくなったがそこはグッと耐え、着いてきてしまったピクミンだと思い込むことで優しくさようなら〜と言うことができた。

そのままカラオケになだれこみ散々愚痴った後、カラオケ大会が始まった。
いつもは絶対に帰るB子も今日は相当鬱憤が溜まっていたようで残って朝までつきあってくれた。

おかしくなった我々は普段絶対に歌わないDAPUMPのUSAを歌ったりしてしまった。カーモンベイビー爪ないじーちゃん(語呂悪い)

後日談

ある意味楽しかった合コンの翌日マブがこっそり隠し撮りしていた爪ないじーちゃん(E男)の写真が女性側のグループLINEに送られてきた。
めちゃくちゃおもしろくて即保存して、昨日の合コンにこれいたんですよ!と会社の人に見せて回った(最低)

みんな爆笑していたし、いつもお世話になっていた男性上司は「え、私ちゃん、まじ?…なにこれ、ど、どういう繋がりなの?」と言葉に詰まっていてその様子を見た私が爆笑した。

ちなみにあれ以来、A子D男疎遠になったらしい。そりゃあそうでしょ。
D男がやったことはスシローに連れていってあげるよ!と呼び出したくせに、地面にぶちまけたコンビニ寿司を食えと差し出したようなものなんだから。
私でも怒るし、何より来てくれた友達に申し訳なくなってしまう。

最後にはなりますが大沢たかおはお寿司で例えると鮨よしたけとなります。

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