「忙しい」とママをワンオペにさせるパパに必ずして欲しい3つのこと【育児哲学#33】
「子どもと仕事、どちらが大事!?」
「いつになったら帰ってくるの?」
在宅勤務もいつしか出社することになり、仕事と育児に悩むパパたち。
ワンオペにはしたくないけれど、ママの負担が増えるいっぽう。
仕事と育児に忙しいパパは、以下の3つのことに取り組んでみてください。
「家族」との土台を作る
「時間」の確保をする
うまくできなくても「あきらめない」
厚生労働省の「仕事と育児の両立支援に係る総合的研究会報告書」によると”6歳未満の子どものいる男性のうち実に7割が育児をしていない”という現状が報告されています。
家族と向き合い、育児と仕事の関わり方をあらためて考えることで「仕事と育児、どちらもあきらめない!」という意思と結果がでる選択ができるようになります。
仕事にまつわる哲学と、忙しくてもあきらめない育児の方法をご紹介します。
【哲学】
われわれは、しなければ
ならないことをしないとき、最も忙しい。
真に欲しているものを手に入れられないとき、
最も貪欲である。
あなたの「忙しい」は本当の「忙しい」でしょうか?
もし、罪悪感や言い訳からくる「忙しい」ならば、自分の現状をあらためて確認してみましょう。
愛する妻や子どもと信頼関係がきずけるでしょうか?
遅くはありません。
パパとなったあなたの最高の支援者である”家族”にとって「なにがいちばん良いことなのか?」を考え実行しましょう。
1.人生における家族との「絆」の土台作り
まずは、どんなに仕事が忙しくても、パパの生涯をとおして重要になる「夫婦」と「子ども」との関係の土台作をつくりましょう。
「夫婦」の土台はお互いの信頼感、お互いへのリスペクトがすべての基盤になります。
忙しければ忙しいほど、2人で過ごす時間は限られ、会話も少なくなっていくでしょう。
まずは「ありがとう」のひとことをママに伝えてください。
どんなに忙しくても、家庭内のことをしてくれるママに素直な気持ちで伝えましょう。
子どもたちが大きくなったら、子どもたちの前で伝えるようにしましょう。
パパがママに感謝している姿、ママをリスペクトしている姿勢を子どもに伝えることで、子どもたちが母親をリスペクトするようになります。
それでは「子ども」との関係はどのように作られるでしょうか。
アメリカのメリーランド州、1970年代にある調査が行われました。
生まれたばかりの赤ちゃんに、母親は行きていくのに必要な世話をするために抱っこするのに対し、父親は遊びのために多く抱っこします。
その結果、成長した赤ちゃんは、遊ぶときに父親に積極的に反応するようになっていました。
また、アメリカの20都市に住む、約4,900家族を観察した『Fragile Families and Child Well-Being Study』という研究があります。
子どもが1歳のときに父親が遊びや会話などを通して積極的に子どもに関わっていた場合、9歳になった子どもは、父親により信頼を感じ、良い感情を持っていました。
そして、その感情は1歳以降9歳までの間、父親が子どもと同居していたかどうかに関係しませんでした。
なるべく、0~1歳の間は、子どもと接する時間を増やし、子どもとの絆を深めていきましょう。
2.家族や子供のために「時間」を確保しよう
時間はかぎりがあります。
その大切な時間を仕事だけではなく、家族のために確保する方法をいっしょに考えましょう。
「時間」を確保する方法のひとつとして、1日のルーティンワークに家族との時間を組み込んでしまうことです。
朝食前の10分は子どもといっしょに遊ぶ時間にするとか、お風呂はいっしょに入るとか、なんでもかまいません。
お勧めなのは「仕事中でも子どもが寝る前に電話する」です。
ひとことだけでもいいので子どもと会話をして、いつも子どものことを思っていることを行動で伝えてあげてください。
量より質です。
決めたことは、何があってもルールとして守り通す意思をもちましょう。
また、ママの「時間」も確保しましょう。
ワンオペママは電話一本でもたいへん負担な作業になります。
休日のときにでもいいので託児サービスを調べ、手配してあげてください。
そして、休日にはママのフリータイムを作ってあげましょう。
「休日ぐらい休ませてくれよー!」っと思っているかもしれませんが、ワンオペしているママも同じことを思っています。
交代して、なるべく公平性をもった時間配分で休みましょう。
最後は時間の「断捨離(だんしゃり)」です。
人生における優先順位を決め、順位が低いものから一時的にもけずる決断も必要です。
付き合いの飲み会、自分の趣味、パパによっては仕事の時間もけずらないといけないかもしれません。
あえて、家での自分のスペースを子どもの遊び場にしてあげてもいいかもしれません。
大事なモノやデータはなるべく片付けて、確実にパフォーマンスは落ちますが仕事をしつつ、子どもたちを見ていることはできます。
3.仕事と育児の両立がうまくいかなくても「あきらめない」
仕事と育児の両立をがんばっても「どうしてもうまくできない!」「時間がたりない!」と自暴自棄になってしまうことがあるかもしれません。
どうしてもうまくいかないことがあっても大丈夫です。
完璧な人間はいません。
無理をして体を壊す前に、計画を立て直し、無理をしないでできる方法を考え直しましょう。
もしかしたら、仕事で出世が遅れるかもしれません。
できることならパートナーのママと素直に相談しましょう。
お互いのできること、できないことを話し合い、家族としてどこに進むべきか、共に考えていきましょう。
まとめ
子育ての成功&失敗を子どもの進路や成績で判断する方もいます。
僕も異論はないのですが、家族によって子育ての成否はさまざま。
先が見えなく、子どもの成長とともに苦しむことがたくさんあるかと思います。
そういったときは、育児や仕事にビジョンを持ちましょう。
あきらめないで仕事にも誇りを持ちましょう。
僕のビジョンは、「子どもが自分のことばで未来をかたり、自分の意志で社会に貢献する方法を選択できるような大人になってほしい」です。
いちばんの理解者であるママといっしょに、守るべき家族と自己実現に向かってこれからもがんばりましょう!
哲学パパは、仕事と育児を両立したいパパをこれからも応援します。
少しでも役に立った、タメになったと思った方はスキ&フォローまたコメントなどしていただけると、嬉しいです!!
「人生を豊かにすることば」で、これからも育児をサポートしていきます。