モスバーガー店員用アプリの目玉コンテンツとなった社員教育連載マンガとは?【事例紹介】
今回ご紹介するのは、店舗従業員向けインナーアプリ内で社員教育マンガを連載しているモスフードサービス様の事例です。
大学生で新人店員の主人公が、個性豊かな先輩たちに囲まれて成長していくモスバーガー版「WORKING!!」のような隔月連載マンガで、パートやアルバイトの方が楽しみながら接客マナーや店員の心得について学べるコンテンツとなっています。
マンガを導入する前の課題や、こだわったポイント、マンガの反響についてご担当者様にお話を伺いましたので、是非ご覧ください。
■マンガを導入する前の課題について
モスフードサービス様:
モスバーガーはフランチャイズチェーンですので、各店舗や法人ごとにオーナーや店長がスタッフの管理やサービスをおこなっています。そのため、管理状況やスタッフのスキルにばらつきがあることが課題でした。
もちろんマニュアルや、トレーニングツールもありますが、それでもばらつきの解消は十分とはいえません。本部からお店で働くスタッフ全員に伝えたいことが、うまく浸透していかないこともありました。
そこで、店舗で働くスタッフ一人ひとりにわかりやすく、本部の情報を届けられる媒体がほしいと考えました。また、スタッフが自分から積極的に情報を取りに行くような媒体があると良いという思いもありました。
■動画など他のコンテンツではなくマンガを選択した理由
モスフードサービス様:
すでに作業のマニュアルやモスバーガーの歴史、お店をよくするためのポイントなどが分かる動画を作っており、スタッフ向けのアプリから見ることができるようになっています。でも、正直に言ってスタッフにとっては、気軽さに欠けるものでした。また、働く中での人の感情や働きがいについては、動画ではうまく伝えられていないと感じていました。
ですので、スタッフ自らが興味を持って自発的に見ることのできるコンテンツを探していたところ、マンガがよいのではないかと思ったのです。私自身も「マンガで分かる○○のような」学習マンガをよく読んでいて、分かりやすく面白く読めるという実感がありました。
■マンガ制作会社の中でトレンド・プロを選んだ理由
モスフードサービス様:
マンガをつくるのは初めてのことだったので、マンガ制作会社以外にも学習コンテンツの制作会社などさまざまなところからお話を伺いました。ですが、学習コンテンツをつくる会社さんではどうしても硬くなってしまう印象がありました。今回は面白さや気軽さを追求したかったので、やはりマンガ専門の会社さんがよいのではないかと考えました。
トレンド・プロさんはネットで検索して知ったのですが、実績もあり、マンガのタッチもバラエティに富んでいる点が良いと感じ、お願いしようと決めました。
■マンガで実現したかったこと、こだわったポイント
モスフードサービス様:
実現したかったことは、マンガでスタッフに直接情報を届けることによってサービスや意識の向上をボトムアップで行うことです。少なくとも、マンガに描かれていたことは当たり前のように実践できるようになってほしいと思いました。
店舗スタッフは学生のアルバイトさんやパートさんなど女性が多いのですが、年齢層が広いため共通の話題が乏しい印象がありました。そのため、マンガがコミュニケーションのきっかけにもなればいいなと思っています。そこで、お店の中で話題になるように、マンガに登場する男性キャラクターは全員タイプの違うイケメンにしてほしいとお願いしました(笑)。
元々は、このマンガは一つの作品として一度にまとめて掲載する予定だったのですが、連載にすることで継続的にアプリを開くきっかけになると考え、2ヶ月に1本の掲載とし、現時点では6話までを掲載しています。
■マンガ公開後の反響
モスフードサービス様:
以前から、加盟店に指導・提案を行っている営業メンバーがスタッフ向けのアプリ活用を推進していました。このアプリはチェーンのコミュニケーション活性化のために導入したもので、以前は紙媒体で発信していたチェーンの情報や店舗の取り組み、表彰店舗の情報などを、アプリに移行していました。
そこで、店舗のスタッフがアプリを見るきっかけとなるコンテンツをつくりたいと思っていたんです。今ではマンガがアプリ訴求の大きな目玉になっています。営業メンバーがお店へ訪店した際に、オーナーや店長、スタッフへ「こんなマンガもありますよ」と紹介し、アプリを登録していただいたという話も聞いています。
■今後のマンガ活用について
モスフードサービス様:
今回制作をお願いしたマンガはアルバイトの成長を描いたストーリーで、全7話を1話ずつ掲載して約1年で完結する予定です。今後は店長が成長するストーリーや、トラブル対応の事例集のようなマンガを制作し、掲載するのもいいなと考えています。
また、チェーン内のコミュニケーションのためだけではなく、お客様の目に触れるようにしてマーケティングの手法として使うのも面白いのでは、という意見も社内で出ています。
いかがでしょうか。
今回ご紹介したモスフードサービス様の事例は社内向けアプリでの社員教育連載マンガですが、この他にもeラーニング教材や社内報、ビジョン・ミッション・バリュー浸透コンテンツなど、様々なインナーツールとしてマンガは活用されています。
働き方改革やDXにより組織改善のニーズはますます高まっていますので、マンガ活用に興味のある方は是非一度ご相談ください。