似たもの同士って引きつけあうのかな?
『Pu先生って職場でどんな人ですか?』
と僕の職場の人に尋ね、忖度なしで答えてもらったとしたら、「ポンコツな人」「ドジな人」という人が一定数いるでしょう。少なくとも、バリバリ優秀な人という人は皆無なんじゃないかなって思います。(わからないですけどね)
僕自身も自分自身のことを同じように評価していて、同期や後輩と比べても今ひとつ戦力にはなってないないし、活躍はできてないのかなって思います。
でも、そんな僕をなぜか面白がったり、気にかけてくだっている(ような気がする)人達がいます。
例えば、現場に出てから関わるようになった大学の先生。彼は僕のことを
「君はいつか○県を背負って立つ先生になる」
と評しました笑 そんなわけないと思いつつも、ニヤニヤしてしまいました笑
また、授業を見せてくださった附属小学校。授業後の協議会の後、なぜか僕を個人的に呼び出してくれて、色々教えてくれました。
一番最近の出来事としては、一昨日お会いした、指導教諭(一言で言うと授業がめっちゃ上手い先生達)の先生。別の指導教諭がされた授業検討会の時でした。まだ全然喋ってないのに、
「君はあらゆることに疑問をもっているという雰囲気が全身から出ているよ」
って言われました。そして、協議会が終わった後、廊下でばったり対面した時に
「君とはまたどこかで会うような気がする」
「多分君のパーソナリティに、今行われている授業の型が合っていない。自分のスタイルに合いそうな授業をする人を見つけてみに行ってごらん。東京とか。そこでまた会うような気がする。」
とご助言して頂きました。
こんな感じで、僕のことを気にかけてくれ、助言をくれる先生が一定数います。そして、こういう先生には共通点があります。
今挙げたのは、大学教授、附属小の先生、指導教諭ですが、全員もれなく「研究好きな人間」だということです。言い換えると、現場に課題を見出し、新たなことを試していくことが好きな人達だということです。
僕もどちらかと言うとそっち側の人間です。きっと僕を面白がってくれる人たちは、僕の中に自分と同じものを見出して、声をかけてくださるんでしょう。そういうのって、ちょっと喋っただけで、なんなら喋ってないのに雰囲気だけでも、分かるものなのですね。
人間誰しも自分と似た人間を評価したくなるし、気にかけたくなりますものです。だから似たもの同士は自然と引きつけあっていくんでしょうね。
って考えた時にですよ、先生になって以来、僕が抱いていた孤独感みたいなものの正体がわかってくるわけですよ。
それは、現場には僕みたいなタイプが圧倒的に少ないということです。僕を便宜上「理想家」だと定義し、僕とは違うタイプを「叩き上げ」だと定義すると現場の先生達の殆どは「叩き上げ」タイプなわけです。
「叩き上げタイプ」の先生方はしっかりと現実を見据え、与えられた仕事を責任をもってこなしている、こんな印象を勝手にもっています。
こういう「叩き上げ」タイプの先生が圧倒的に多い中で、僕は夢ばっかり見て、半ば実験みたいな気持ちで仕事に臨んでいるわけですから、そりゃ肩身が狭いですよ。なかなか理解もされないから、若干孤独を感じるわけです。
また、価値観が違うし、先述したように人間誰しも自分に近い人間を評価したくなるので、評価する子供の姿も違います。僕が評価したくなる児童及び児童の行動の中には結構な確率で他の先生からは問題児扱い、問題行動扱いされるような子や行動が混ざっています。
そうなると、理想とする学級や授業の姿も変わってくるので、それがなかなか理解してもらえずやはり孤独を感じるんですよね。
これが僕が感じていた若干の孤独の正体なのかなって思います。
でも、ありがたいことに今の世の中は僕みたいなタイプの人間も必要としてくれる世の中にはなっています。
極端な話、僕が戦時中とかに生まれてたら超役立たずだったと思います。指示されたことを指示されたようにできませんからね〜。
生まれるタイミングが良かったです☺️
あとは、僕が生きている間は現代みたいな価値観が続くことを願うのみです。
余談です。多分、現代の世の中を引っ張っている人間の多くが「理想家」タイプなのではないかと思います。政治や役職で上に行けば行くほど、「理想家」タイプの割合が増えていくというのが僕のもっている印象です。
そう考えた時に、とある懸念が生まれます。当然理屈家たちは自分たちが生きやすい世の中を(無意識に)(なんなら良かれと思って)作っていくわけじゃないですか?そうなると、今度は「叩き上げ」タイプの人が生きづらい世の中になっていくんじゃないかなって思うんですよね。
最近の政治や教育がリベラルさを全面に出しているのも、「理想家」が生きやすい世の中に(無意識に)しているからなのではないかなって思ったりします。
ま、毎度のことながら考えすぎかもしれませんが。