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教員の給料、成果によって決めませんか?


 教員の給料って、年齢で決まります。だから、成果を出そうが出さまいが、給料は自動的に上がっていきます。

 これが実にいろんな弊害を生み出しているような気がしているのです。

 まず、熱意のある先生の意欲が低下することです。頑張っても頑張らなくても給料は変わらない。変わるのは仕事の量。熱意のある先生ほど多くの仕事が舞い込んでくるという、まさに頑張れば頑張るほど損する状態に陥るっているのが、この業界ではあるあるです。
 そんな状態では、熱意のある先生もいずれはやる気を失ってしまうでしょう。

 次に、教育のレベルが上がっていかないことです。人間誰しも変化は嫌ですよね。でも、変化していかないと自分が困ることになるのは自明のことです。学校以外では。
 学校では別に変化しなくても困らないのです。今まで通りのことを今まで通りにやっていき、それが通用しなくても減給されたりしません。その人に応じたポストが与えられるだけです。
 そんな状態では先生達は自発的に勉強しませんよね。事実として、書店員さんによると先生と呼ばれる人達は全く本を読まないそうです。
 このように個人が変化しない状態では学校が全く変化しません。何なら、変化しようとする人の足を変化したくない人たちが引っ張ります。こんな状態では教育全体のレベルが上がっていかないのではないかと思います。
 

 最後に、先生達を受け身にすることです。給料が安定してもらえることにより、変化の必要性を感じづらくなるということはすでに述べましたが、安定は人を受け身にします。何か問題があったら誰かのせいという態度を生み出します。反転すると、自分で学んで現状を何とかしようとする態度が生まれにくいのです。そういう人が大多数を占める組織は、「馴れ合い」もしくは「非協力的」な組織になってしまうのではないでしょうか?


 こういう主張をすると、「いや、先生になったからには給与制度がどうであっても、使命感をもって仕事をしろよ!」という反論があるでしょう。

 その通りだと思います。実際これまでの先生はそうされてきたのでしょう。給料のような外発的動機よりも、使命感という内発的動機で自らのモチベーションを維持し続けるのが好ましいのはいうまでもありません。

 でも、全ての人間がそんなに強いわけではありません。

 さらに、昔と今では状況がかなり違います。

 教員採用試験の倍率が10倍を超えていて、先生という職業の地位が高かった頃はきっと使命感を感じやすく、それゆえに先生達一人一人のモチベーションが高く、現行の給与制度のもとでも学校はうまく回っていたのだと思います

 でも今のように先生の成り手自体が少なく、職業の地位も決して高くない状況下では、先生達は使命感を感じにくく、それ故に先生達一人一人のモチベーションも上がりにくくなっているのではないでしょうか?

 そうであれば、別の方法で先生達のモチベーションを上げてやるしかありません。

 だからやりましょう。給与制度改革!!成果によって給与が変わるようにしましょう!!





 まあ、難しいんですけどね。教員の成果測るの。

 先生の仕事って大きく二つに分かれます。「学習指導」と「校務分掌」です。

 学習指導は学級経営や授業を含む仕事です。「学級経営と授業は別べつに評価されるべきだろ」という批判があると思いますが、僕はそうは思いません。学級経営はあくまでも授業を成立させ、学力をつけるための手段であって目的ではないと思うからです。だから「学習指導」部門は子どもの学力の伸びで評価されるのが筋だとは思います。

 ただし、「学力」を業者テストなどの平均点などで算出すると危険なことが起こります。業者テストで最も効率の良い点数の取らせ方は「ひたすら教え込んでドリルを解かせまくる」ことだったりします。これが「学力」だとは到底思えませんよね。

 「学習指導」一つとっても評価が難しいです。

 

 校務分掌も同様に評価が難しいです。そもそも分掌の内容によって仕事内容も量も違いすぎるので評価が非常に難しいです。


 さらに言うと、「誰が評価するんだ?」っていう問題もあります。当然管理職だと思いますが、学校の管理職の仕事って人間関係第一なところありませんか?(学校しか知らないから何とも言えないのですが・・・)。とても気をつかって先生方と接していらっしゃる印象があります。

 人間関係を保つことを第一に仕事をしている管理職に給与が関わる評価をしてもらうっていうのは、あまりにも酷な気がするんですよね。



 じゃあどうするのか。「誰が」「どうやって」評価するのか。提案させてください。

 まず、「誰が」です。Aiと管理職で行うのが良いのではないでしょうか?

 次に「どうやって」です。「学習指導」「校務分掌」それぞれに指標を作り出し、Aiと管理職に分析させれば良いのではないでしょうか?

 詳しく説明します。「学習指導」と「校務分掌」の成果を測るための指標を自治体が作り出します。(これが難しいんですけどね💦)。そしてそれらをもとにAiが分析をし、評価をします。管理職はそれをチェックし、妥当でないと思うところは修正します。

 このように評価すれば、公平かつ、管理職の働き方を損ねずに給与に反映させることができるのではないでしょうか??



 とか言ってみましたが、自分でも現実的でないことはわかっています。このようなことを考えるのは行政のもっと頭の良い人たちに任せましょう。

 でも、給与体制を変える必要性は確かにあると考えています。どうか、実現させてほしいなあって思います。

 それで僕の給料は下がると思いますが、それは致し方ないことです。自分の実力に見合った給料だからです。求める給料をもらえるように自己研鑽をすればいいだけですもんね!

 ここまで読んでくれてありがとうございました!!

 

 

 



 

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