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独立開業のタイミングはいつなのか?と考えている時間

20,30代の独立志望の人へ。

お金を貯めて独立して、ある程度の成功を収めてから、安心して結婚して子供が2人ぐらい出来たらいいなと思っていた。

僕は8年間、会社に勤めながらお金を貯めて、31歳で独立開業、39歳で結婚して、43歳の時に子供が生まれ、つい2年前に2人目が誕生した。

もう少し詳しく話すと31歳で、あり金をはたいて独立開業して一文なしになり、すぐ彼女ができた。
そのあと、その彼女にもう少し待ってねと8年言い続けて、どうにかお店を軌道にのせて、そこそこ収入も上がり39歳で結婚。

その後すぐに東日本大震災で一文なしに逆戻りとなった。

そこから、なんとか立て直して43歳で第一子、47歳でまさかの第二子が誕生した。

ついこの間、コロナ・ショックでまた一文なしになり、現在、蓄えでなんとか生きている。

若い頃イメージした人生のプランとだいぶ違う感じだ。

タイミングを見続けて、どんどん失うもの

何を言いたいかというと、独立するいいタイミングなんて存在しないということだ。

この先何が起きるかわからない。

実際、20年前に就活人気ベスト30社に入っていた企業で残っているところはほとんどないし、原発が吹っ飛ぶことなど想像もしていなかった。
さらにパンデミックなんて映画の世界だけだと思っていた。

確実に言えることは、独立のタイミングを見はからってる間に間違えなく歳をとっているということだ。

独立起業する者にとって、ある程度の年齢を重ね経験を積むことも確かに大事かもしれない。
 

しかし、その経験とういものが残念ながら今は昔ほど価値がない。

ノウハウというものが急に化石あつかいされることもあるし、必要なスキルが一瞬にして変わってしまうからだ。

そんな世の中で独立起業するのなら、役に立つかどうかわからない勉強や修行よりも、そして、過去の物になってしうまう確率の高いノウハウを覚えるよりも、とにかく若いうちに何度もトライ&エラーを繰り返して自分を鍛えた方がとても効率がいい。

まだお金がないとか、スキルがないとか、自信がないとかいうのは

まだ独立すると決めてないから出てくる言葉。

本当はそんなに独立したいと思っていないってことだと思う。

本当にやりたいのなら、とにかく、いいからやってみよう!と今は強く思う。

この歳になって、もっと早く独立すれば良かったと本当に思う。

本当にやりたいことは何なのか?

もし、お金がないなら、お金がなくてもできることで事業を立ち上げてみよう。
100万円持っていれば、おおむね100万円は借りられる。

20坪の飲食店を恵比寿で開店したいと思うなら、それなりに資金がなければできないが、キッチンカーなら5分の1の初期投資で出店できる。

SNSマーケティングの会社の社長になるのが目標だとしても、本当にマーケティングをやりたいなら別に会社じゃなくていい、フリーランスとして、まず自宅で始めよう。

そんなふうに徹底的にやりたいことと出来ることを照らし合わせて考えてみると、自分の価値観と本当にやりたいことも自ずとハッキリしてくる。

これだけは譲れないものは一体何なのか?

20坪の飲食店を恵比寿に出したい。

飲食店を経営したいと強く思うなら、5坪のお店で、まず初めてもいいはずだ。
でも恵比寿でないといけないのは何故か?
見栄だったりもする。
恵比寿じゃなくてもいいから、この料理を出したいと思うぐらいの熱意があるか?

20坪でないといけないのはなぜか?
できるだけ金を稼ぎたいからだろうか?
じゃぁ飲食店じゃなくても儲かればいいのか?

ここまで考えて欲しい。

キッチンカーではなく店舗じゃないとダメなのか?
ただの見栄じゃないのか?

料理さえ作れれば何でもいいか?
独立さえできれば何でもいいか?

掘り下げてみて欲しい。

これだけは譲れないという点が明確になっていくと思う。


そして、考え抜いた結果、独立する必要がないという結論になる人も出てきていいはずだ。

何よりも緊張感のある実践

中学でならった化学の元素記号を今覚えているだろうか?

関連する仕事についている人以外ほとんど覚えていないであろう。
ギリギリ覚えてて40歳ぐらいまでだろうか。

将来役に立つかもしれないから勉強しとけと言われて勉強してみたものは、忘れてしまうものがほとんどだ。

将来、役に立つかもしれないから勉強する一般教養というものは、もちろん色々な角度で物事を見る力をつけるという面で、ある程度必要だと思う。

しかし、それは今の教育の水準ならば、高校までで十分だ。

独立した後に、目の前で本当に必要なことを勉強する方が効率はものすごくいい。

これは社会人になって勉強したことの方が身になるというレベルの話ではなく、独立して経営していき、毎日生きるか死ぬかの中でどうにか時間をつくって勉強したことは、かなりの確率で体にしみつくものだ。

まったく集中力がちがう。

できることなら、即実践に移さないといけないシチュエーションに常に身をおいて勉強する事で、大切な人生の時間を過ごして欲しいと思う。

駅前留学に2年間も通い、英語を勉強した気になって毎月の月謝を払うより、1ヶ月間だけアメリカの片田舎に遊びに行った方が英語は覚えられる。

それと同じように、とにかく、やってみることで経営能力は確実についていくことになる。
それ以上のトレーニング方法はない。

緊張が強い分、濃くなる時間

独立してから、もうすぐで20年。

今考えるとゾッとするほど、料理、酒の知識、経営能力もないままに独立開業した僕だが、今は、何が起こっても家族4人は楽しく暮らしていける自信がついてしまった。

そして独立する前と比べて自分の人生は100倍楽しいものになったし、50歳になろうとしている今でさえワクワクしている。

30歳そこらでの独立は、早いのか遅いのか微妙な感じではあるが、無謀ではない自分の挑戦できる範囲で、早めにビジネスをスタートすることは重要だ。


独立するまでの経験やスキルより独立したあとの方が、ものすごく濃い時間を過ごせる。

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リーマンショック、東日本大震災、コロナショック、これに対応できた経験は大きな自信となる。

反対に、辞めたいと思いながら会社に行き続けて気持ちが落ちたり、自信がなくなっていく時間の方が、独立の意欲、人生の意欲を失っていくことになると思う。

会社に雇われていると「いやだなぁー。きついなぁー。」と思うと給料日がやってくる。
これが毎月繰り返される。

そして、「もう我慢の限界だ、本当にやめよう。」と思うとボーナスが支給され、有給休暇が増える時期になる。

そうしていつまでも踏ん切りがつかず、結局やめない方がラクという思考回路になっていく。

独立したいなら、早くしましょう。

今、安心して生活できる職業なんてありますか?

そして、来年はもっと独立するのがしんどくなりますよ!


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太田とよしき🎈飲食店経営コンサルタント
飲食業は最高に幸せなしごと。