音ゲーマーに写真を,写真家に音ゲーをおすすめしたい
私の趣味は音ゲーと写真です.どちらが優越することもなく,両方大切です.ゲーセンには週3以上行ってますし,そのゲーセンにもカメラを持ち込んでいます.大学でも写真部にも音ゲーサークルにも所属しています.
これまでいろんな趣味に手を出してみたのですが(1),結局続いたのがこの2つだったんです.それだけ私に気質に合っているということなんでしょうね.この記事では,なぜこの2つだったのかを考察しながら,音ゲーマーに写真を,写真家に音ゲーをすすめてみたいと思います.趣味は多いほうがいいでしょう? 絶対複数あったほうがいいんです.趣味は現実から逃避するための場所なのだから,音ゲーに限界を感じた日は写真を,構図が決まらない日は音ゲーをやれば,毎日平和に過ごせます.
あっそうだ.お前どんな写真撮ってるの??っていう疑問をお持ちの方は,是非私のnoteを漁っていただければ幸いです.1枚くらいはお気に召すものがあるかも.
お前どんな音ゲーをやってるの??というご質問,こちらのnoteで音ゲーについて言及するのはほぼ初めてですから,これについても書かなきゃなりません.主に”オンゲキ”とか”テトテコネクト”とかいうゲームセンターに置かれている音ゲー,要はアーケードゲームと呼ばれているものをゆるく遊んでいます.あんまりうまくはないのですがね…まあいいでしょう.
1.何故写真と音ゲーなのか
そもそも,なんで音ゲーと写真なんでしょう.音ゲーと写真を比較して考えてみましょうか.
写真を撮るということはどういうことでしょうか.様々な場所で写真を撮って,それを自宅で現像したりして(2),印刷して楽しむ.といったところでしょうか.では音ゲーをするとは?ゲームセンターに行って,100円玉を入れて,選曲をやって,機械をしばく…しばいたらだめですね.音楽に乗ってボタンを押すんです.
こう見ると,写真と音ゲーって全く違うものですね.共通点も一部ありますけど.
a.邪念の入り込む余地
写真をやるにおいて重要なのって,被写体を探して,それをどのように切り取ろうかって考える作業だと思うんです.街や自然のなかに身をおいて,あっこれ綺麗かもって思ったものを1ショットにおさめる.この作業においては邪念も大歓迎です.紅葉を写すときには,そういえばシンガポールに行ったときに紅葉について発表したが,大スベリしたな.あれはもっとああすればよかった.なんて考えることもありますし,街で親子をスナップしたときには,俺もいつかああやって子を養うのだろうか,俺にはむりか.いや,一緒にやってくれるいい伴侶を見つける必要があるのだろうか.とかを考えたりするわけです.それが楽しい.もちろん写真を現像したりする段階でも,この邪念と戯れるのは好きな時間です.
それと比べると,あまりうまくない私が語ってしまい本当に恐縮なのですが,音ゲーは選曲が終わってしまえば一発勝負.約2分間全力集中でボタンを叩かなきゃなりません.もちろん音ゲーをしているときでも雑念たっぷりなときもありますよ.このあと夜マックのビックマック食べたいな〜みたいな.でも,おそらくですが,良いプレイには集中力が必要なんです.たぶんね.自分の経験からいっても,人のことを見ていてもそう思います.写真では許される邪念の入り込む余地を断ち切って,ただボタンを叩く行為が音ゲーなんです.だから,音ゲーをやった後に写真をやると、反動で急に情緒的になったり.情緒不安定かお前は.
どちらも魅力的ですよね!ぼーと考えごとをしながら写真を撮る時間もいいですし,集中して音楽に合わせて体を動かすのもいい.
b.全く異なる感覚部位の使い方
音ゲーをやるにおいて必要な感覚はリズム感ですが,写真をやるのに必要なのは色彩感覚と構図力だろうと思います.どちらも感覚に頼ることに多い行為ですが,音と映像,聴覚と視覚と,使用する分野はまったく異なるように感じています.普通に生きていたら使わないものですから,これらの感覚を使ってあげると生きている実感がわきます.
というふうに,音ゲーと写真はどちらも感覚がものをいうのに,全く違うから面白いんですよね.
c.ひとりでも楽しい,みんなでも楽しい
もちろん共通点もありますよ.音ゲーも写真も一人で完結させられる趣味です.ゲームセンターにいって,音楽にノッて終わりにすることも,カメラで写真を撮って,印刷して終わりにすることも可能ということです.これでも十分楽しいですよね.音ゲーも写真も趣味なのだから,結局は自己満足のはずなんです.人との過度なつながりに疲れたときに,このような趣味があると逃げ場として最適.一人になりたいときには,どちらも有用です.
もちろん,どちらの趣味もわいわいやるのもまた楽しいものです.音ゲーと写真も談義を繰り広げるものよし.マッチングや集団撮影会で一緒にやるもよし.
2 写真家におすすめするアーケード音ゲー
a.どの音ゲー?
では,写真家の方々にどの音ゲーをおすすめしたいか.ここまでこんなにえらそうに語っておいてなんなのですが,私はあまり音ゲーがうまくありません.たぶん所属している音ゲーサークル”QUaver”のなかで一番下手.ですので,是非QUaverの他の部員の方が書いたブログを参照していただけたらと思います.QUaver Advent Calendarで検索をかけてみてください.先輩方の名文が御覧いただけると思います.
ちなみに,私のおすすめはセガのオンゲキとチュウニズムっていうゲーム.どちらも遊んでいるひとが多いし,ライトなゲーマーも他に比べて多い気がする.
特にチュウニズムはタッチパネルっぽいやつでノーツを取る方式で,スマホの音ゲーに似ている(らしい)のでとっつきやすいかと思います.スマホゲームのプロセカとかに,手を上げて取るノーツ”AIR”が追加されたイメージ.多分どのゲーセンにもあります.
オンゲキはボタンを押す方式ですね.私はボタンの反発がほしいので,オンゲキのほうが好きです.このゲームは音ゲーと弾幕ゲームをあわせたようなもので,レバーで下の3Dキャラクターを動かしながらノーツを叩いていきます.あとオンゲキはキャラがかわいい.3Dモデルがひこひこ動くのとかすごいかわいい.
あっ!タイトーのテトテコネクトっていうゲームもおすすめです.画面に映るキャラクターと同じように踊りながらパネルのノーツをタッチして取っていこうというゲーム.最近稼働を開始したのでおいてるゲームセンターが少ないのですが,操作性が特殊な故あまり音ゲーに慣れていないひとでも楽しく遊べると思います.バイト終わりにこれやると楽しすぎて脳汁が吹き出す.あとドロシィがかわいい.
おねがいダーリンっていう曲の譜面.ほんとにたのしい.生きている感じがします.
可愛い系の曲を踊るのははずかしい?EDMもありますよ.神曲です.
ほかの音ゲーも面白いのですが,コナミの作ってる音ゲーは高い精度を求められることが多く私には難しすぎました.玄人向けって感じ.それに比べてこれらは,音ゲー初心者のわたしにとってはやりやすいかな.
b.音ゲーを始める前に考えていたこととQ&A
どうでしょう,少しでもアーケード音ゲーに興味をもっていただけましたか?最後にアーケード音ゲーを始める前に考えていたことと,今の考えをまとめてこの章の終わりにしたいと思います.
Q. 周りの音ゲーマーがガチ過ぎて怖い
A. わかる.怖いよな.なんであんなに叩けるんや.でもお友達の音ゲーマーはみんないい人ですよ.それに,はじめての方がゆっくりやっていても,ああ自分の好きな音ゲーの売上に貢献してくれているんだなあ,うれしいなあという気持ちになります.もし上手い人に”おまえ下手やのになんで音ゲーしとんねん”なんていわれたら,そいつのことを音ゲーにしか能がないアホやと思っとればok.そんな人会ったことないけどね.
Q.やってはいけないことはなに?
A.後ろに待っている人がいるのに,連続で100円玉を入れる行為.プレイ中の人を妨害する行為,筐体の横で踊るとか,奇声を発するとか.くらい.
Q.いつ面白さがわかる?
A.私は7クレ目でした(3).
3 音ゲーマーにおすすめする写真
a.どんな写真を撮るか
では,音ゲーマーに写真をおすすめしてみます.写真もそんなにうまくないのでこのような場で助言じみたことをやるのは本当に失礼だと思うのですが…YURUSHITE
どんな写真を撮るかですが,これはもうお好きにどうぞとしか言いようがありません.私は植物が好きなので花を撮ることが多いかな.都市の喧騒も好きなので都会のスナップもよくやります.私の写真仲間のなかには,ネコを撮る人も,彼女が大好きでポートレートやる人もいるし,建築物がすきでビルを撮っている人もいますね.飛行機や電車をとる人もいる.もちろんイベント物をとる人もいます.コスプレとか飲み会とかね.
b.スナップのやりやすさ
好きな被写体を見つけていただければそれがいいのですが,私の意見では,やりやすいのはスナップかなあと思います.
カメラを懐の中に入れて外に出てみると,これまで気づかなかった美しさに気づくかも.
現世に飽きたときにカメラを持ってお散歩にいくのもおすすめです.なかなかいいスコアが出ないとき,SNSでの過度な人間とのつながりに苦痛を感じたとき,物思いにふけたいときにカメラをもって街に繰り出しましょう.きっといろんな考えが浮かんできますよ.
c.カメラの話
おすすめのカメラですが,殆どの場合はスマホで十分です.カメラを持ち歩くのって面倒じゃないですか?重いし.最近のスマホめっちゃ写りますよ.写真部でブラインドテストをやって間違うこともあるくらい.iPhone11以降の世代なら言うことなしです.
もし"自分は形から入るタイプだからなにかカメラがほしい!"とおっしゃるなら,ちょっと高級なコンパクトデジカメなんていかがでしょう.ポケットにいつもカメラを入れておけば,いつ素晴らしい景色に出会っても撮影できますね.
特にズームのできない”単焦点レンズ”を積んだカメラは私の好みです.ズームレンズより単焦点レンズのほうが写りもいいしボケ味が綺麗なんですよね.ズームがないと使いにくい?自分の足で近づけば万事okです.おすすめのカメラの写真を貼っておきますね.どれもキタムラの中古の価格です.
望遠で飛行機とりたい!とかいう欲が出てきたら,また考えればいいんです.どうせコンデジもサブカメラになりますし,いざとなれば売却もできます.重いカメラにはロマンがありますが,持ち運ぶのが億劫になっちゃいますよ.
でももしはじめからマクロや望遠をやる気なら,レンズが交換できるタイプのカメラがいいですね.
ちなみに,著者は、標準画角用のNikon D600とマクロ撮影用のPENTAX K-5という一眼レフカメラがメイン機で,サブ機としてSigma dp1Quattro, Fujifilm X100というコンパクトデジタルカメラを持っています.メイン機のレンズはTamron SP 45mm f1.8(ニコン用)とDA 35mm macro limited(ペンタックス用).安い機材で戦っているほうです.どれも癖の強いカメラなのでおすすめしません.
d.Q&A
この章も最後も,Q&Aで締めましょう.
Q.写真ってどれくらいお金がかかるの?
A.カメラを買ってしまったらそれっきり.編集ソフト代としてアドビに月1000円払う人もいますが,多くの場合は無料のもので十分です.フイルムを使いだすと消耗品が高くつくかな.カメラを買い漁ったりしたらもっと経費が上がりますけど,そこまでいったらあなたも写真沼にどっぷりつかっているだろうと思います.
Q.街でカメラを構えるのが恥ずかしい
A.カメラマンには"よくお前ゲーセンで音ゲーできるよな.俺は恥ずかしくてできない”っていわれるし,音ゲーマーには”外でカメラ構えるメンタルがない”と言われます.私の意見では,片方できてるなら両方できると思います.
4.最後に
音ゲーも写真も孤独なものです.もし周りの人が皆信用できなくなっても,この2つの趣味だけはきっと味方してくれるはず.ただ,仲間とやっても楽しい趣味という部分も一致しています.また,どちらも感覚と理論の双方が重要です.しかしながら,頭,感覚の使い方,邪念の余地などは全く違います.
ちょっと毛色の違う趣味,はじめてみませんか?長くなってしまいましたね,6000文字超えですか.ここまで読んでいただきありがとうございました.また伊都楽とnoteの写真集でお会いしましょう(4).
5.注釈
(1) ダーツ,パソコン,オーディオ,日向坂,デレマス,ごちうさ,3DCG,日本語ラップなど.最近和歌もはじめました.F1も好きです.MMAはにわかなんで勘弁.
(2)最近はデジタル写真を編集することも,RAWという形式のファイルを使うときは”現像する”っていったりします.
(3)アーケードゲームの世界では,100円=1クレジットとして換算します.
(4)伊都楽は、九大伊都キャンパスから最寄りのゲームセンターです.
九州大学音ゲーサークルQUaver ブログリレー2021 12月23日分