魂(たま)散歩4歩目。盲目的な宗教観に振り回された巫女。
今回も見てくださって、ありがとうございます!
今回はまつゆきさんからのご依頼です。
過去世のいらっしゃった場所はいわゆる「カルト村」と呼ばれる集落だったようです。
私が考える「一般的な」常識を超える独特の世界を垣間見せてもらった…そんな感じでした。
では、今回も魂のお散歩にお付き合いくださいね。
●まつゆき様に現在一番影響を与えている過去世について
300~400年くらい前の時代のようです。
どこの国なのかは曖昧ですが、地名に「下」の漢字が入っている場所だということです。
最初に出てきたお姿の年齢と性別は、20代の中頃の女性ですね。
便宜上、お姿から「巫女さん」とお呼びしましょう。
巫女さんは宗教的な意味合いの強い、100~150人程の住民で形成された小さな集落で生まれ育ったそうです。
同じ年頃の子ども達が常に10~20人程いたので、学校に近い施設や、医療施設に近い役割を持つ場所もあったので、割と読み書きや教育に不満を持ったことはなかった、と話しています。
ただ、宗教的な意味は強いようですが、祭事がやたらと多いわけでもなく、年末年始と農業の始めと終わり、夏至と冬至の時に大きなものが(表向きは)行われていたそうです。
特に、農業の終わりの祭事は集落を上げての大きめのお祭りだったので、子どもの頃は本当にその時期が楽しみで仕方がなかった、と話されています。
この集落では、生まれて数年間は男女関係なく、「女性」として育てられるそうです。
そして、ある身体的な条件を満たすと、今度は満たした人から全員「男性」として生活するのだそうです。
その後、身体的な第2次成長を迎えると、そこから元々の性別の「男女」に分かれていく、という感じなのだそうです。
その「男女」に分かれるための儀式は2年に1回、「その年のちょうど真ん中」の日に行われる、と話しておりました。
場合によっては、該当者がいない、ということもあったそうですが、その場合は、代わりに人形を数人分作り、行っていたそうです。
「男女」に分かれる儀式に参加した時から、男性は「男性としての役割」を全うするように求められ、女性は「女性としての役割」を全うするように求められます。
そして、その集落の中では「男女」に分かれるための儀式がある意味、結婚式と初夜のようなものとなっており、そこでカップリング出来れば良いですが、出来なかった場合は出来るまで儀式の場所から出てこれない、という決まりがあるそうです。
また、その後の次の儀式までに妊娠が出来なかった女性は、子沢山に出来る別の男性を充てがわれ、妊娠させられなかった男性は、良く生んでいる女性の元に1年間通わされる、ということをさせられていたそうです。
それでも、子どもを残せなかった場合「神様に気に入られたから子どもを作らせてもらえない」という風にされ、「男女」に分かれる儀式のない年の「真ん中の日」に「神様に仕えることを許してもらう、選んでもらう」儀式に参加させられた、と話しています。
ただ、不思議な偶然なのですが、小さい頃から「人には視えないものを視たり、聞いたり、感じたり」する子はその「妊娠できない・子どもが作れない」選定に来ることが多かったらしいそうです。
(らしい、というのは、話してくれている巫女さんも、最後にそう聞いただけで、実際にはどうかはわからなかったそうです)
巫女さんは、その「選んでもらう」儀式に参加したそうですが、その儀式の内容を「部屋の中で、選定の候補だけになったあと、しばらくして視えてはいけない何かが自分達の周りを一晩中歩いていた」と話されています。
結果として、その年は、巫女さんを含めて3人の方が「選ばれた」そうです。
朝になり、集落の上役に夜のことを報告するように言われたので、正直に伝えたら「もっとよく聞こえるようにしよう」と内側に杭の付いた面を無理やり被せられたそうです。
視えた、と正直に話した子は耳を潰されていた、と。
視えたし聞こえた子は「神様と同じ姿になるように」と両手足を切り落とされていたそうです。
何も視えず、聞こえなかった子や何も喋らなかった子は「遠くに働きに出された」という理由で集落から姿を消したと後々教えてもらったそうです。
そして「神様に選ばれた」子たちは、祭事の夜に男性であれば「社に縛り付けられて家畜のように扱っていい存在」として扱われ、女性であれば「神降ろし」として扱われた、と話されています。
そのため、巫女さんとしては、何も視えない状態で襲われ続けるあの時期だけは、目を潰された時よりも地獄を味わったそうです。
(襲われる理由としては、「神を降ろした状態の子と交わることで、神様と交わっている=より神聖な存在に近づける」と信じられていたことから、だそうです)
普段は、集落よりもより山深い場所の建物で、目が見えるのであれば「神様と同じ姿」の子のお世話をし、耳が聞こえるのであれば、その側にいて話し相手や慰める係をしていたそうです。
その際に、その子達と一緒に「早くこの運命から解放されるよう」に神様方に祈っていた、と話しています。
30代になる前に、新しい「神様と同じ姿」の子を始めとした「世話係」「慰め役」が誕生したため、新しい人達のためにその庭の果実樹の下に3人とも埋められた、と話しています。
…というのが、まつゆき様に現在一番影響を与えている過去世となっておりました。
久しぶりに視ていてショッキングなことの多い過去世でした。
宗教というのは、その方の道徳心や倫理観などの基礎となるところもあり、心の支えになることもありますが、一方で様々な角度から物事を見る視点やそこに疑問を持つための思考、人生のあらゆる場面での選択肢に対して、大きく影響しているのではないかと考えたりもしました。
私も、普段は「かみんちゅ」という神様方の通訳や仲介をメインに活動しておりますが、この過去世に出会ったことで、改めて、自分自身の価値観を持つことも大切ですが「他者にその価値観を押し付けない」という視点を持って行動しないとな…とか色々考えちゃいました。