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魂(たま)散歩7歩目。夫婦愛と仕事の責任に苦悩し続けた管理者。

さて、今回は「匿名」様からのご依頼です。

あるご家族との関係性について長年悩まれており、その関係性を過去世から視て欲しい、とのことでした。

それでは、今回も魂の散歩にお付き合いくださいね。

●匿名様と(ご家族)様との過去世からのご縁について

3000年近く前のようですね。
砂漠地域の乾いた大地が広がっている景色が視えます。
エジプトとかその辺りかと思われます。

匿名様の過去世はこちらで割と大きな土地の「統治者」や「管理者」のような立場でいらっしゃったようです。
今視えるお姿は、30代なかば頃の男性ですね。
便宜上、「管理者さん」とお呼びしましょう。

管理者さんは、元々その土地の権力者の嫡男としてお生まれになったようですね。
そして、幼い頃から周囲の期待を一身に受けて育ったようです。

同母弟がお一人、異母妹が数名いらっしゃいましたが、勉学や習い事などで忙しく、一緒に遊びたかったけれど殆どそんな時間がなかった、と話されています。
ただ、同母弟とは同じ男性同士ということで、割と時間を作っては一緒に遊んだり、勉強をしたり、ということをされていたようです。

父親の跡継ぎに正式に選ばれ、そのために必要な教育を本格的に始めたのが、8つになった時で、その際にとても優秀な秘書兼護衛として、同じくらいの年頃で同性の相棒が出来た、(この方は「秘書さん」とお呼びしましょう)と話しています。

12歳で正式に父親の仕事を手伝ったり、ご自身で裁量を振るう仕事を任されたりするようになり、秘書さんと共に悩んだり協力し合ったりしながら、乗り越えていったそうです。

10代の半ばになる頃(多分、14か15くらいだったと思う、とのこと)、2つほど年上の女性と結婚します。
この女性が、匿名様のご家族の過去世の方となります。便宜上、こちらは「奥様」とお呼びいたしましょう。

豪族の長女で、とても綺麗な方で、初めてお会いした時はとても緊張した、と話しています。
結婚式の時は、その土地でちょっとしたお祭りとして扱われたため、1週間ほどかけて行われたそうです。

ただ、結婚式と3ヶ月ほどのハネムーンが終わった後は、管理者さんは父親の仕事を手伝うために、元のお仕事中心の生活へと戻っていったようです。
そのくらいの時期から、奥様の元に戻るのは1ヶ月で1週間ほどあるかどうか、という状態だったようです。

17歳の時に、奥様との間にお子様が生まれます。

18歳の時に、高熱を出し苦しむ病が流行り、管理者さんとお子様、父親がそれぞれその病気に罹ります。
管理者さんはどうにか一命を取り留めますが、お子様と父親が相次いで病気が原因で命を落としてしまいます。

そのことがキッカケとなり、本格的に父親の後を継ぎ、その土地の管理者となります。
お子様を亡くされた奥様の悲しみが深いのも理解していましたが、病気の後のインフラ整備や救援など、管理者として行わなけれならない仕事も山積みで、気が付いた時には、お子様を亡くされてから半年ほど、奥様との夜の営みがなかった、と話されています。

それがあったからなのかはわかりませんが、その後、管理者さんはご自分では性行為を行うような身体の状態に出来なくなったそうです。
(多分、勃起不全などの症状が出たのだと思います)

ただ、管理者という立場上、奥様との子作りを行う必要もあり、10年ほど秘書さんに手伝ってもらいながら、何度も試みてみたけれど、その後奥様が妊娠することはなかった、と話されています。

その間にも、ご自身の管理者としてのお仕事はいくらでも湧いて出てきていたため、少しずつ奥様との関係性よりもお仕事の方を優先するようになっていきます。

奥様との関係性が開いてくるに連れ、奥様はその寂しさを埋めるように、使用人や周囲の人達を始め、土地の人たちに対しても「奥様の寂しさを埋めるよう」求めていきます。
そして、段々とその要求はエスカレートしていっていたようですが…管理者さんとしては、会えた時に諌めるものの、数日するとまた元のように傍若な振る舞いが報告として挙がってくるため、せめてその被害を広げないようにすることで精一杯だった、と話をしています。

管理者さん自身はとても優しく、土地の人達にも周囲にも心を砕くような方だったため、土地の運営や治安などは良かったのですが…奥様のことだけを周りから大分責められていたようです。

そのため、何度も同じ男性である秘書さんに奥様とのことを相談していたのですが…奥様との子作りを諦めたいという思いが強くなった頃に、秘書さんからの強い希望があり、そのまま秘書さんと子作りの場所以外での肉体関係を持つようになっていったようです。

その後、自身の後継者として同母弟かその息子を指名することを奥様へ伝え、お互いに心身に負担の大きい子作りを止めることを提案した、と話されています。

そこから、奥様は些細なことで癇癪を起こしたり、酷い場合は管理者さんの仕事場だけでなく、会議をしていても奥様の都合で乗り込んできたり、と行動がより悪化して行ったそうです。

管理者さんは、そんな風に心を乱していく奥様を離縁することなく、少し時間が出来れば会いに行き、一緒に過ごしている時は出来るだけ話をしたり、諭したり諌めながらも根気強く向き合ったようですが、奥様が穏やかなのは会えた時と会えた後の数日だけで、会えなければより酷い癇癪を起こす、ということを繰り返すようになっていったようです。

そんな奥様に対して、時折秘書さんが管理者さんの代わりにフォローを入れたりしていたようですが、あまり効果がなく、秘書さんに対してキツい態度や行動を起こして追い返す、ということも少なくなったそうです。

管理者さんは多忙を極める中で、あまり弱音なども吐かず、奥様のことや土地の人達に心を痛めたりしながらも、一つずつ丁寧に管理者というお仕事をこなされていたそうです。

36歳になった時に、徐々に食が細くなっていっていたため、本格的に同母弟と甥っ子に仕事を引き継がせる準備などを行っていった、と話されています。

そして、その後、胃潰瘍などの消化器系の疾患が原因となり、食事が取れないことでゆっくりと衰弱し、そのまま秘書さんに看護されながら、静かに42歳で息を引き取られています。


…というのが、匿名様と(ご家族)様との過去世からのご縁となっておりました。

お互いにお互いを思いあった結果
その優しさの形や表現の仕方の違い
そして、それぞれの立場や背負っているものの違いで
大きく溝が出来てしまった…そんな過去世となっておりました。

家族や夫婦、恋人関係など、親しいからこそ
わかって欲しい、わかってあげたい…
そんな気持ちはあっても、気持ちに余裕がなければ
それぞれの立場を考えたり、慮ることは難しい…
そんな苦しさが伝わってくる内容となっておりました。

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