高卒でも頑張っている
「家庭教師のトラコ」の記事を書いていた際に、高卒の主人公がもう一つあったことを思い出した。それは、TBS火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」である。
永野芽郁主演で、高卒ながらベンチャー企業のCEOになったヒロインの仕事と恋を描いた作品だ。理想と現実の狭間で揺れ動きながら、夢を実現させていく過程が描かれている。
主人公の成川佐奈(永野芽郁)は、貧しい母子家庭に育った環境から、教育を誰でも受けるという思いを持っていた。彼女を支えるのは佐奈の理念に共感する小鳥智志(西島秀俊)と創業メンバーの須崎功(杉野遥亮)。思いは対照的だが、佐奈を支えたいという気持ちは変わらない。
やがて、佐奈たちはさまざまな試練に苛まれていく。それでも、前を向いて歩いていく姿は見ていて清々しい気持ちになる。
「ユニコーンに乗って」の佐奈と「家庭教師のトラコ」のトラコ(橋本愛)と共通しているのは、高卒という点。ただ、生き方には相違点がある。トラコが複雑な生き方をしているのに対し、佐奈は何事も前向きに生きている。高卒でもそれぞれの事情を抱えながらも頑張っている主人公の姿がそこにある。
夢を実現させるために頑張る佐奈から何を学ぶのか? 私たちが今、問われている。