ジムノペディと夜
エリック・サティのジムノペディ。
極めてシンプルな旋律の中で、哀愁漂う独特な音を伝えてくれる。
知ったのはぼくのなつやすみ2というゲーム。ある場面(昔のことすぎて覚えていません…)でこの曲が流れていた。ぼくの"なつやすみ"という文言に引っ張られているのか、夏にとても聞きたくなる。
1888年に作曲されたジムノペディだが、日本で普及されたのは1900年中盤だと言う。
世界的に有名になったと同時に日本でもに有名になった。
1番〜3番まであるこの曲は、それぞれに意味が込められている。
1番: ゆっくりと苦しみをもって
2番: ゆっくりと悲しさをこめて
3番: ゆっくりと厳粛に
んー。まぁわかる。他のレビューしている人をみても、分かるーって言ってるんだけどー
私としては、ノスタルジック⊕悲しさが強く感じる。
強弱が無く、1音1音丁寧に紡がれていき、大自然というか、荒廃した街というか、うん。とりあえずノスタルジックを感じる。けど、あまりにも丁寧すぎて、終わりがこないんじゃないかな…って無限ループかんがとてもある。そこが悲しさ、哀愁さに繋がっているのかもしれない。
そして、感情に左右される曲だとも思う。
プラスな気分の時はノスタルジックに、マイナスな気分の時は不安に感じるのかもしれない。
サッパリしている曲だからこその悩みなのか。
異端児と言われたエリック・サティの真髄が聴く度聞く度見えてくる。
オススメは夜。朝もいいけど夜。垂れ流しで。
これは他のレビュー者と同意見で、深く考えずに聴くのが1番。いい意味で考えすぎてしまう。深く深く。深海のように。
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