番外編 駄作 "最後の雨"
鬱蒼と木々が生える何も無い公園のベンチで、6月のうっとおしい雨に打たれながらあの子が来るのをを待っていた。
ショートカットの似合うあの子は僕と約束した時間には現れない。
「3日後の15時、そこの公園のベンチで待ち合わせね」
髪を揺らし、振り向きざまに言ったあの子は、その後こっちを振り向かずにただ真っ直ぐとなにかに導かれる様に歩いて行った。
同じクラスのあの子は、男子から人気はあるものの女子からの評判は悪く、色々な噂が飛び交っていた。中には、先輩と屋上で…なんて噂もあったが、