ぶかぶかだった母の形見の指輪が、最近はちょっときつい。誕生日が来るたびこっそりはめてみてた昔、「早く」と「まだ来ないで」の交差点に私はいた。そのときが来たのは16の誕生日で、ちょっとだけ泣いた。その日からこの指輪は私のもの。「太ったかな?」問う私に「大きくなったね」と指輪が笑う。
いつもありがとうございます。サポート頂いたお金は、創作の肥やしになるものに大切に使わせていただきます。細々とがんばります。
いつもありがとうございます。サポート頂いたお金は、創作の肥やしになるものに大切に使わせていただきます。細々とがんばります。