【印刷研究所コラム】 vol.16|比較して納得!紙ものデザインABテスト
デザインとは、クライアントの目的や問題を抽出し、その解決へと導くもの。
感覚的に “クライアントのデザインが良い!” と思われていたとしても、“どちらがより目的や問題を解決できるか” を数字で提示することで、デザインに納得感を持ってもらうことができます。
前編でお伝えした紙ものデザインの共通の評価軸に引き続き、今回は数字を比較することで納得できる、デザインのABテストについてご紹介します。
▶︎ 前編|vol.14【数字で見る】納得力のある紙ものデザイン
はじめに。
まずは以下の画像をご覧ください。
日本茶カフェのオープン告知チラシ デザイン案2種です。
日本茶のイメージカラーで統一したデザイン(A案)と、クライアントからのヒアリングで「見てみたい」と言われていた青みのあるデザイン(B案)の2種を用意しました。
デザイナーがブランドイメージや施策の目的を意識してデザインA案を作成しても、クライアントの感性や感覚で意図と違うデザインB案のようなものを求められることもあります。
デザインの趣意書を送付することでデザイン意図はある程度理解してもらえるものの、担当者の感性でひっくり返ってしまうとなかなかそれ以上の説得するところまではいけません。
このような時、デザインのABテストを実施することで定量的な評価を収集し、その結果を提示することでそのデザインの意図と効果を納得してもらう、という手段があります。
ABテストを実施するメリット
先ほどのデザインA案/B案から計測された反応率が以下のように数字として出ると、デザインの違いによる反応率の差が定量的に提示されることとなり、客観的かつ明確に効果の判断ができるようになります。
定量的に効果が提示されることで、クライアントも納得の上で「デザイナーさまの提示してくれたものならば」という判断にもつながりますし、今後のデザインについてもスムーズに通りやすくなっていきます。
このように、ABテストをすることで下記のメリットを得ることができます。
明確な評価軸で提示されたデザインの方が、良いものであると納得できる
勝ちパターンを抑えておくことで、他案件でも納得材料として使うことができる
継続的に成果を出すことができれば、信頼感を勝ち取ることができる
デザインパターンを複数作ることで、クロスセルにもつながる
ABテストで失敗しないための注意点
デザインのABテストでは、外的要因やテスト設計の内容など、デザイン以外の要因で反応率が変わる場合があります。
タイミング:同じデザインでも時期が異なれば反応率は変わる
ターゲット:エンドユーザーの属性(年齢・性別)によって勝ちパターンは変わる
クリエイティブ:2か所以上の変更をおこなうと反応率が変わった要因がわからない
アクション:デザインを見た上でどのような行動を求めるかによって判断は変わる
“このデザインだからこの数字であった” ということだけではなく、“この要因があったから反応率が良かった or 想定した数字よりも低かった” など、ABテストをこれらの情報も踏まえて説得することができるようになる、ということになります。
紙媒体のABテスト実施は大変?
ここまでABテストで納得してもらう方法を記載しましたが、紙媒体のABテストを実施する上で一番の問題点は、準備が非常に大変であることです。
反応率を計測するため GA(Googleアナリティクス)や、その他有料ツールの準備をしなければならない
計測結果のレポートをまとめなければならない
印刷手配のハンドリングにかかる労力が増えてしまう
弊社では、デザイナーのみなさまがクライアントにより納得感のある提案ができるよう、紙ものデザインに関する反応率などを数字で提示するお手伝いをしています。
T-Bridge のご紹介
ダイレクトメール(DM)やチラシなど紙媒体の販促ツールに個別のQRコードを印刷することで、その効果測定を可能にした無料の計測システム※【 T-Bridge 】を使用し、ABテスト計測設定 ⇒(印刷)⇒ テスト結果提出 までを弊社でご対応いたします。
皆さまが制作する紙ものデザインにQRコードを挿入するだけで、デザインのABテストや施策案件の反応率を取得することができます。
販促ツールをより効果的なツールとしてご使用いただくためお力添えさせていただきます。「計測ツール」「計測結果」はすべて無料※で提供しておりますので、紙媒体の販促施策に関わる企業のご担当者様はぜひ納得力のあるデザイン制作のためにご活用ください。
※条件があります。詳しくはお問い合わせください。
最後に。
今回は、前回に引き続きマーケティングカテゴリーにて、【 比較して納得|紙ものデザインABテスト 】をお伝えしました。詳しくは下記リンクよりお問い合わせください。
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