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秋時雨。の第百九十二首

第百九十二首
月見亭しずかに濡れて秋時雨
雨が恋しい石山蛙
─── 音無桜花

2024.10.18.

滋賀県は大津市・石山寺で開催中の大河ドラマ『光る君へ』関連の展示イベントに行ってきました。

今年の大河ドラマは紫式部が主人公という事で、大河ドラマの内容に焦点をあてた『光る君へ びわ湖大津大河ドラマ館』と、源氏物語に焦点をあてた『源氏物語 恋するもののあはれ展』が、式部ゆかりの地・石山寺で開催されています。

私のお目当ては、短歌をクローズアップしている『源氏物語 恋する~』の方がメイン。


石山寺に到着すると閉園・閉館までしばらくの時間がありました。
予定にはなかったのですが、お寺の本堂から山上の月見亭周辺までを参拝・散策する事にしました。

今日は雨まじりのお天気。
折しも、参拝中に小雨が降ってきました。


月見亭のあたりから、雨蛙が鳴く声が聞こえます。

石山寺は観月の名所でもあり、後白河上皇の行幸に際して建てられたという月見亭が今もなお現存しています。
石山寺と秋月の組み合わせは「近江八景」のひとつにもなっています。

数日前に十三夜の名月、昨日は満月で、秋の名月を愛でるにはもってこいの時期なのですが、雨蛙にとっては今日の雨の恵みが嬉しいようです。



参拝とイベント観覧のあと、夕食を済ませた頃には雨雲が薄らいでいました。

流れゆく叢雲のむこうには墨絵のような十六夜の月。
石山寺の雨蛙が月を愛でているとしたら素敵な絵になるのですけど。


お目当てだった『恋するもののあはれ展』、よかったですよ!

グッときた!



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