【気まぐれエッセイ】汚点 ~中学生日記~

弱いところを誰かに見せて
事実にしてしまうことが恐い。

自分しか知らなかったら
強くなれたとき、なかったことに出来る。
そんな気がするから。

この経験が
人生の汚点にさえならなければ
今がどんなに辛くても耐えていける。

そんな気がする。


悲しくても、辛くても
なんとか耐えてみせるから
どうか絵になる苦でありますように。



タイトル通り、中学生の頃書いた日記。

当時の私は、今以上にかっこつけだったなぁと思う。今思えばそもそも悩まなくていいようなことで頭を抱え、胸をえぐられ、いちいち些細なことで傷付く敏感すぎる自分が、嫌いだった。

何があったわけでもないのに。

いじめられていたわけでもないし、友達だって普通にいたし、彼氏もいた。

ただちょっと肌が荒れやすくて、思春期特有のぽっちゃり感に悩む、一見普通の女の子だった。だから周りの子たちは、きっと私があんなに苦しかったことを知らないだろう。


それでも私は、なぜだかひたすら強くなりたいって、そればかり思っていた。


思春期って、誰にとってもそういうものかもしれないね。


ときどきあの頃の自分を抱きしめてあげたくなるんだ。いくら強がりな私でも、大人になった私自身になら、きっと全部をさらけ出して甘えられると思うから。


力いっぱい抱きしめて、思い切り泣かせてあげたくなる。

そうするつもりで、当時の想いをここにしたためておこうと思う。

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とわ 歩志華 (Hoshika Towa)
幸せな時間で人生を埋め尽くしたい私にとって書くことは、不幸を無駄にしない手段の1つ。サポートしていただいたお金は、人に聞かせるほどでもない平凡で幸せなひと時を色付けするために使わせていただきます。そしてあなたのそんなひと時の一部に私の文章を使ってもらえたら、とっても嬉しいです。