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ゴエの福岡カタリバ3年間の集大成。

大学1年生の5月、自信に満ち溢れた僕は初めてまなびとを訪れ、福岡カタリバの門をたたいた。

6月、初めての現場を経験。たった3人の生徒にさえ対話を届けられなかった。苦い思い出。お疲れさまと肩をぽんとたたかれて終わった。

7月、初めての合宿に参加。たくさん泣いて、たくさん対話を重ねて、たくさんの生徒とキャストと向き合った。そして福岡カタリバにのめり込むようになった。

9月、インターン開始、大学休学。

10月、初めてのカタリ場企画。期待外れの声とともに、自分の不甲斐なさを痛感する。

2月、初めてのサンプリング。自分と向き合うことから逃げ続け、前日に作り直してなんとか作り上げる。今できるサンプはできたが納得はできなかった。

3月、大好きだった先輩たちの卒業式。熱い想いを受け取り、もっと頑張っていきたいと誓う。

2度目の1年生4月、コロナで全てがオンラインに。ZOOMでおしゃべりする、「みんなのかたり部屋」スタート。

5月、インターン活動のなかで燃え尽き症候群を発症。何もできない自分が心底嫌になった。

6月、マイプロジェクト事業がスタート。高校生に探究の場を届けることに。

8月、本格的に中長期で探究のサポートをスタート。

12月、2度目のカタリ場企画。自分たちのやりたいことを詰め込んだ企画。前回を払拭するような企画にできた。

3月、マイプロ終了。卒業式も終え、福岡カタリバを卒業。マイプロで生まれた場を地元で創りたいと気づいた。

そこから1年後の3月、3日間の合宿に参加するために福岡に帰ってくる。
→今回はここのお話。


1年ぶりに福岡へ

マイプロの発表と振り返りをした日からちょうど1年ぶりに福岡に帰ってきた。
そこには久しぶりのキャスト、はじめましてのたくさんのキャストがいた。

対面での現場はちょうど自分が企画したとき以来だった気がする。その時は高校生と話してはいないから、とても久しぶりに感じた。

今回参加しようと思ったのは、4月から学童スタッフとして平日は小学生たちと遊んでいるので、旅行や遠出が難しくなるから。
そして何より、合宿の熱い想いを体験したかったから。


今回の企画の個人的キーワードは、「冒険」「仲間」「エモい」だった。

ゴールはあるが、そこまでのプロセスが見えない冒険に仲間になりながら進んでいく。そのなかで自分のすべてをさらけ出して、エモい空間を創り上げることができた。

気持ちのズレ

でもその冒険の道は平らなものではなかった。
正直いって2日目の夜まではそんなにいいものではなかった。
企画チームの「仲間になろう」という想いと、自分たちキャストとの状態にはズレがあった。

当初想定していたようにはうまくいかなかったり、そのなかで何が最善の選択なのかがむずかしかったりした。

そのなかで企画チームを信頼したいけれど、信頼できない何かがそこにはあった。

「今ここにいるみんなを仲間だと思える?僕は全然そんなふうに思えない。」そうみんなに話したのは、少しでも本音を話しやすくしたかったから、自己開示することによって、場の安全性と渦巻く不信感をなくしたかったから。

みんなそれぞれが色んな思いを抱えていた。みんなともっと話したい、深い話をしたい、仲良くなりたい、笑ったりしたい。

みんなでカタリ場がしたい

そんな思いがあったからこそ、「みんなでカタリ場しない?」と言った。それがみんなが今の不安や向き合いたいこと、仲間になるため、モヤモヤを解消して明日を迎えるためのベストだと思った。

特に思うような合宿企画にならずに頭を抱える企画チームに必要なのが、同じ目線になって対話をすることだと思った。それができるのはカタリ場だと確信していた。

企画チームにはもっと自分たちキャストのことを見てほしかった。声を聞いてほしかった。素直にどうしたいのか、何を考えているのか、どうすればいいか聞いてほしかった。
一緒に悩んで、考えるのが対話でありカタリ場の良さである。と僕は信じているから、頼ってほしかった。苦しみを一緒に感じて乗り越えたかった。

現場を終えて思うこと

結果、今回の企画、実際の現場は少し横において研修や合宿のところで見ていくと70点くらいの満足度。正直100点ではない。
2日目の夜までは30点くらいだった。
でもそこからよくなったのは、企画チームがずっと自分たちの想いを伝え続けてくれたから。その想いがあったからこそ、みんなで企画を創ろう、一緒に想いに答えようとしたから、本当の意味で仲間になれたんじゃないかと思う。

だから70点だけど、とても価値のある70点だし、とても楽しくて参加してよかったなって心から思える企画だった。

何よりも、やっぱり福岡カタリバが大好きで、そこいる人たちももちろん大好きで、その場所に関われて、本当に幸せだったなって感じた。

だからとてもとても企画チームはもちろん、一緒に企画を創り上げ、現場をつくったキャストのみんなに感謝してる。

正直途中で投げ出しそうにもなったし、自分の想いをぶつけたくなったし、信じられなくなったけど、とにかくみんなで笑っていい現場を迎えたくて、その一心で自分の気持ちを伝えて、それを形にしてくれて嬉しかった。

企画チーム、これまでも参加してくれてたキャスト、初めての人に島根から来てくれた人。

みんなみんなありがとう。

そしてそして、みんなの現場はほんとにエモエモだった。写真を見返してみると、みんなの創る場がほんとに素敵で素敵でたまらなかった。笑ってる子もいれば深く考えている子もいれば、泣いている生徒もいる。そしてそのとなりには一生懸命に寄り添い向き合うキャストのみんながいる。

そんなみんなと3日間をおくれて本当に幸せだった。

そして3年間、関わり続けてきたことが間違いではなかったと改めて感じた。

今回でまたすこーしのあいだ、福岡カタリバからは離れちゃうけど、心はいつもそこにあるし、福岡カタリバの、ピープラスのミッションは僕自身のミッションにも大きく関わっているから、場所は違っても、届けたいものは変わらない。

もっと頑張りたいなと背中を押してもらえた現場でした。

追記

色んな人が「読んだよ!」って、コメントも寄せてくれたなかで、自分の文章の拙さで伝わってないところがあったので追記します。

僕は企画チームに「感謝と誇り」を感じています。
この感謝と誇りは、合宿中にみやーんさんが言ってたもの。

初めての企画。どのように企画を作っていくべきか、どうすればみんなが仲間になれるか、どうすればよりよい現場になるか。
これらを熱心に考えてくれてたのが企画チームでした。

でもそのなかで、どのようにキャストに向き合うべきか、これはあんまり感じ取れないときが何度かあった。

これによって仲間になるという一体感を感じられなかったのも事実。

うまくいかなかったから、失敗ととるのか、それは考えようではある。もし失敗だったとみたときに、それでも自分たちの武器である対話で、みんなで話して1つとなれた2日目の夜を、僕は成功したと胸を張って言えるし、すごい成長だなって思う。

だからめちゃくちゃにいい失敗をしてくれたなって思う。
僕達が大事にしている、対話と半学半教を企画チームが示してくれた。

だからほんとにほんとに感謝してるし、誇りに思ってる。


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