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僕は今、カリフォルニア米を食べている
僕は今、カリフォルニア米を食べている。
というのは、最近の米の価格の暴騰で日本の米が買えなくなったからだ。
というより、買いたくなくなったからだ。
新米が出れば価格は落ち着くといわれていたが、まったく落ち着かない。
なら、もういいやとなった。
そんなことを言うと、「今の価格でも、コメ農家は苦しいんだぞ」という意見が返ってきそうだ。
だが、考えても見てほしい。
遠いアメリカから、はるばる輸送してきても、日本米より安いというのは、おかしいと思わないだろうか。
だって、アメリカだよ?
日本より先進国の国で、人件費も高いのに、なぜ、日本米より安いのか?
そこには色々理由があるのは知っている。
だが、結果として、おかしいなら、おかしいと叫んだっていい。
最近は「お客の方でも値上げを許容すべきだ。」という「業者側を慮った意見」が力を増してきたように思える。
僕はお店や会社をやっている人間として、あえて言いたい。
そんなことをお客さんが考える必要はないと。
日本の米が現状、こうなっている様々な理由。
そんなことをお客さんは考えなくていい。
価値に比べて高いなら、買わない。
そうしていると、もっと安くいいものを提供する人が出てくる。
そうじゃないなら、米は消えていく。
消えちゃダメと思う人が多ければ、必ず提供する人が出てくる。
それが資本主義のダイナミズムだろう。
最近の税の話も、値上げの話も「足りないので、増やして欲しいです」という話しばかり。
税なんて過去最高の税収なのに、ちょっと減税したら、「ごみ収集ができなくなる」とか、おかしいだろって。
そもそも誰に「今、充分にお金が足りていますか?」と聞いたって、「全然、足りないです」というに決まっている。
商売にしろ、何にしろ、「足りない中で、どのくらい価値を生み出せるのか?」がお客さんの支持を左右するもの。
そこに創意工夫があって、だからこそ、お客さんはやってくる。
日本米とカリフォルニア米、どちらがそれをやっているのか?
だから、僕はカリフォルニア米を今、食べている。