ケトン体とケトアシドーシス
こんにちは。株式会社アスクレイ代表取締役/医学博士の松田 俊哉です。
今回は、ケトン体とケトアシドーシスについてお話します。
ケトン体とは
ケトン体とは肝臓で脂肪が分解された際の代謝産物のことです。
皆さんは、脂質は体内でどのようにエネルギー源となるかご存知ですか。
脂質が体内に吸収されると脂肪酸に分解されます。
普段は糖質がエネルギー源となります。
ですが、体内で糖質が足りなくなった時には、体内で蓄えられた脂肪が燃焼されてエネルギーを生み出します。
その際に脂肪酸から作られるエネルギー源がケトン体です。
この脂肪酸やケトン体が、体に必要なエネルギー源となるのです
ケトアシドーシスとは
ケトン体が増えると、体脂肪の減少や持久力の増加、認知能力の向上などの利点があります。
しかし、ケトン体が増えすぎることにより、ケトアシドーシスという重篤な病気を引き起こす可能性があるとされています。
これまでに報告されているケトアシドーシスの発生頻度は、10万例に1例という割合です。
しかし、糖質をどれだけ制限すると発症するかというのは、実はよく分かっておりません。
ケトン体を増やさなくても、血糖値のコントロールやダイエットの効果があるため、バーンスタイン先生は厳しい糖質制限に慎重な姿勢をとられています。
心配な方は、ゆるめの糖質制限から始めてはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
糖質制限アプリは、皆様の糖質制限生活を応援しています。