2025年の日経平均株価、プロと経営者の見通し
2025年も2週間が経過。
昨年1月の株式市場は大発会こそ下落したものの、その後は急騰。
日経平均株価は3月まで一方的な上昇が続きました。
2025年はそんな昨年と比べると肩透かしのスタートとなりました。
波乱の予兆あり!?
今年の大発会から1月15日までの7営業日で日経平均株価が上昇したのは1月7日のみ。1勝6敗となっています。
ただ、こうして日経平均株価の日足チャートをみるともう昨年10月辺りから何度も続いてきたレンジ相場の範疇。
昨年10月も連続陰線が話題になりましたが、結局日経平均株価が38000円を大きく下回り崩れることはありませんでした。
昨年10月以降の日経平均株価のザラ場安値は37700円辺りですが、1月はそこを死守出来るかどうかに注目です。
経営者20人の2025年の株式市場見通し
・・・さて、少し前の話になりますが、今年の元旦に日本経済新聞に主要企業の経営者20人の2025年株式市場の予想が掲載されていました。
きょうはその記事を紹介します。
20人中9割が昨年7月高値を更新すると予想。
昨年高値を超えないと予想しているのがダイキン工業の十河会長とニトリHDの似鳥会長。
高値予想が平均で4万4450円、安値予想の平均が3万7025円。
3万5000円を割ると予想している人は一人もいません。
1月15日の日経平均株価終値が38444円53銭ですので、下値余地を考えると安値予想の平均が3万7025円というのはかなり強気に感じます。
アナリストなど識者74人の日経平均株価予想
一方、経営者とは違うアナリストなどの識者74人の予想が昨年末のダイヤモンド・ザイに掲載されていましたのでそちらも確認。
こちらの識者74人の日経平均株価の高値予想平均値が4万3580円、安値予想平均値が3万5748円。
やはり、予想した人の数が多いだけバラツキがあり経営者20人の予想よりは下ぶれる結果となっています。
最も強気な人で高値5万円予想。最も弱気な人で安値3万1000円予想。
2025年12月末の日経平均株価の予想平均は4万1807円となっています。
記事では「今年はいつになく厳しい予想になった」と書かれていましたが、それでも今年末の予想平均は4万1807円ですから、強気と言えば強気です。
ちなみに2023年末のダイヤモンド・ザイの2024年の日経平均株価予想はこちら。
1年前、2023年末のダイヤモンド・ザイの2024年の日経平均株価予想は高値予想平均が3万7249円、安値予想平均が3万211円でした。
2024年の日経平均株価は識者の予想を超えて大幅に上昇しました。
ちなみに2024年最も強気で高値4万3000円を予想しニアピン賞だったマネックスグループのイェスパー・コールさんは2025年も強気。
日経平均株価の高値5万円を予想しています。
弱気になるのは難しいが・・・
こういった予想はどうしても直近の値動きからバイアスを受けます。
2013年からの日経平均株価は調整したとしても高値から30%弱の調整でした。(コロナショック時、2020年1月高値24115円95銭から2020年3月安値16358円19銭まで32.1%の調整)
そして昨年8月の暴落もそうですが、反発がまた早い。
2013年以降で最も長期間下落が続いたのは、2015年1月から2016年6月までの半年間程度の調整でした。
これでは半年間以上調整が続く本格的な下げ相場は予想出来ないでしょう。
実際、目先は下げるといっていても長期的には株高が続くと予想する人が大半です。森永卓郎さんのように
「資本主義が終わる、日経平均株価3000円。」
と予想する人は殆どいません。
(リーマンショックがあった2008年から2011年辺りまでは恐慌論者は割といましたが、ほぼ絶滅しました)
ただ、向こう10年も同じように上昇が続くとは思えません。
やはり日経平均株価やTOPIXが高値から30%以上、半年以上下げる本格的な下落相場はどこかでやってくるでしょう。
2025年の日経平均株価ですが、2024年同様に上記の識者74人の日経平均株価の高値予想平均値が4万3580円、安値予想平均値が3万5748円のレンジには収まらないような気がします。
2024年はレンジを大きく上抜けましたので、2025年は逆に安値予想平均値の3万5748円は下抜けそうな気がしますね。
まぁ、こればかりは何が起こるかで先行きが変わって来ますし、ハッキリ言って予想してもまず当たりませんのであしからず。
最後までご覧頂きありがとうございました。