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読書の日々「成瀬は信じた道をいく」

こんばんは、藤里です。

皆さんは、シリーズものだと知らずに続編から読み始めてしまうということありませんか?

私は、突如知らない人が現れたり、過去の事件を回想されて初めて、「あっ、これはもしや」と気が付くことが多々あります(;^_^A

なので、今回は声を大にして言いたい。
今回、ご報告する宮島さんのこの1冊、こちらは続編です!と。

ぜひとも最初に読んでいただきたいのは『成瀬は天下を取りに行く』です。

今年も本屋大賞にノミネートされたこともあって、本屋さんに結構ババンと並んでいますよね。

滋賀県大津市には成瀬あかり在り。


高校3年生になった成瀬は、部活を引退すると受験目前にも拘わらず、時間を持て余し、学校帰りにときめき地区をパトロールし始めます。


そこから始まる物語の中では、大人になった成瀬の行動範囲を指し示すかのように、次から次へと新しい交友関係が広がっていきます。

その関係をざっと見直してみるとこんな感じです。

①小学生の熱狂的ファンを生み出す
②受験会場で怪しい受験生を拾う
③バイト先ではクレーマーを懐柔する
④いきなり観光大使になったかと思えば、親子3代で観光大使を務める同期、篠原かれんもドン引きの地元愛を発揮

高校3年生から大学1年生の年末まで、たったの1年やそこらの物語なのに、わくわく要素が多すぎませんか?(笑)

最後の章『探さないでください』に至っては、文字通り「探さないでください」という置手紙とスマホを残して失踪。

12/31の年末に発生した珍事件は、先にあげた新たに関係を構築した面々を全て巻き込み、県を跨いでの大捜索へと発展していきます。


成瀬の足取りはちゃんと捉えているのに、あと1歩のところで追いつけない。

きっと「あぁ~!もうちょっとなのにぃ!」と思うはず(;^_^A


面々が諦めて大津に帰宅すると、今度は意外なところで成瀬が発見されます。


それは、なんとTVの中!?



前作では地元のワイドショーに映り込んでいた成瀬ですが、今度は一体どこに映り込んでいたのか気になりますよね?(*^_^*)


ぜひ、お手に取って読んで頂きたい。
そして成瀬あかりという登場人物に魅入られて頂きたいです。


余談ですが、2章『成瀬慶彦の憂鬱』での慶彦さんは成瀬の父親。
この章では成瀬の父と母の人物紹介みたいな部分もあるのですが…

成瀬父+成瀬母=成瀬あかり

こんな感じの方程式が、「うん、間違いないわ」と思うくらい納得のいく内容だと思います。

サクサク読めるストーリーですが、脇役の皆さんの奇行もぜひお見逃しなく。


今回の画像は、前回『成瀬は天下を取りに行く』でも使わせてもらった、Yuki様からお借りしました。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また来週お会い出来たら嬉しいです。

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