読書の日々「文庫旅館で待つ本は」
こんばんは、藤里です。
朝、布団から出るのが日ごとに辛くなってきました。そろそろ、冬眠用の本を仕入れにブックオフに行ってこようかな(;^_^A
今回、ご報告するのは名取さんのこの1冊。
泊まれる本屋。
『わたしの本』を見つけるホテル。
最近、そんな本好きの心を鷲掴みするコンセプトのお宿が増えましたよね(*^^*)
今回、お邪魔した「文庫旅館」にも用意されているのが図書スペース。
その名も「海老澤文庫」には、かつての常連・海老澤氏が寄贈した膨大な蔵書が収められています。
旅先で美味しいごはんを食べ、お風呂に入り、ホッと一息ついたそんな時。
長い夜のお供に必要なのは1冊の本ですよね(*^_^*)
こちらの旅館では若女将の円が、眠れない夜に必要な一冊を「海老沢文庫」からオススメしてくださいます。
でも実は、その「海老沢文庫」には曰くがあって・・・?
結論から言うと、なかなかに重い。
回を重ねるごとに、ずっしりと重たくなるその真相に、読み終わったときには放心状態でした。
川端康成。横光利一。志賀直哉。芥川龍之介。夏目漱石。
名だたる文豪の名前が並ぶ連作短編で、それぞれの本のタイトルにちなんだ物語です。
5冊からなる物語のラストにあるのは夏目漱石の『こころ』。
その重たさは、きっと読んだことのある人ならば、何となく想像がつくのではないでしょうか?
「5冊目」はとある人物の懺悔を中心に「海老沢文庫」の真相に迫ります。
驚きの真相を知った時、その事実を本当に赦せるだろうか?
登場人物たちの明日が、明るいものでありますようにと願いたくなったところで読了です。
今回の画像はかぼちゃかべ様にお借りしました。
最後までお付き合い下さりありがとうございました。
また来週もお会い出来たら嬉しいです。