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色気のある男たち
NHKで放映中の『東京サラダボウル』。
第一話のサソリの串揚げが衝撃過ぎて、見返すことはないだろうと消してしまったのが悔やまれる。
第一話に出てきたであろうバーのシーンをもう一度見たい。
最終回前に一挙再放送があることを願う。
いつからか、日本の俳優から色気が消えたと思う。
爽やかで、或いは繊細で、とびきり元気がよくて明るいか、ちょっと頼りなげな甘えた目をしているか・・、いずれにせよ、私が思う「色気」とは無縁な役者が多い。
以前、「サッカーに色気を求める人に会ったの初めてだよ」と言われたことがあるので、私の好きな色気は、ちょっと特殊なのかもしれないが。
福山雅治。ディーンフジオカ。向井理。木村拓哉。西島秀俊。佐藤健。
「色気のある俳優」にランキングされる人たち。
私の琴線には全く触れない。
最近人気のある若手俳優たちも、みな整った顔立ちをしていて綺麗ではあるのだけど、色気があるか?といったら、ちょっと残念な感じだ。
そんな中、『東京サラダボウル』に突然現れた色男たち。
画面に映った瞬間に、え、なに、色っぽい・・と思ってしまった。
松田龍平が行きつけにしていたバーの店主。
朝井大智さんという。
台湾の五大富豪の子孫らしい。
お母様が日本人とのことで、台湾と日本のハーフ。
日本で活動を始めてもう6年ぐらい経っているようだが、その存在は『東京サラダボウル』で初めて認識した。
もう一人。絃瀬聡一さん。
ドラマの鍵を握る悪役とみられる。
フラッと現れただけで、ただならぬ色気を流す。
こちらはどうやら韓国と日本のハーフらしい。
色気の根源は、日本人のDNAではなく、台湾であり韓国なのか?
日本人はある意味、とてもお行儀がよくなってしまったのかもしれない。
すごいなと思うのは、役者なのだから当たり前なのかもしれないが、役が変わると雰囲気がガラリと変わること。
主役を張る役者さんではなかなか見られないことなので、脇をかためる俳優陣の変幻自在ぶりは楽しい。
絃瀬さんは別ドラマで刑事役をしているのだが、え?同一人物?と思うほど空気が違う。
これからが楽しみな人だ。
「日本人」というくくりでいうと、櫻井海音くんに注目している。
ミスチルの桜井さんの息子さん。
WEBドラマの『推しの子』で主演している。
ドラマの中でタレントとしてバラエティ番組に出演するシーンがあるのだけど、そこに出てくる「タレントとしてのキャラクター」を演じるアクアくんが大好物。
「犬嫌い」を公言していて、犬のぬいぐるみを投げつけるシーンなど、大写しで見たい。
テレビの中にテレビが映っている場面なので小さく映し出されるだけなのだけど、ものすごいインパクトのある演技。
おいおいアクアくん!!と話しかけてしまう。
その櫻井くん、『御上先生』に若き官僚として出演しているのだが、これまたアクアとは全くの別人。
一話見終わって、出演者のテロップを確認した夫が、「櫻井海音ってどこに出てた?」と言うので、「え?アクアなんていたっけ?」と番組HPで調べてやっとわかった。
わかっても結び付かないぐらい違う人になっている。
色気は出すものじゃなく、出るものだと思っているけれど、色気のある役者さんは、それを消すこともできるんだな。
ともあれ、『東京サラダボウル』第二話のラスト付近、役者が画面に現れた瞬間にふわっと流れてくる色気にどきどきしたのは久しぶり。
松田龍平、朝井大智、絃瀬聡一のお三方が集う場面は永久保存版だ。
北方謙三のブラッディドールシリーズを再読したくなった。