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ささやかな老後のために~9月の記録~

九月最終日曜日、娘と母が一緒に外出。
亡父の母校のOBサークルの演奏会へ。

私は母と一対一の付き合いが苦手だけれど、娘たちは抵抗なく、おばあちゃま、おばあちゃまと慕ってくれるので助かっている。
母が言うには、道中、とにかく娘が優しくて、いちいち世話を焼いてくれるので感激したそう。

娘たちを育てるにあたって、何につけてもああしなさい、こうしなさいと言ったことはなく、ほぼ「放任」で、ただ私は私で自分のことを淡々とこなしてきただけなのだけど、何も言わなくても子供は親を見て育つのだなと思った。
家にいるときは、いつまでも甘ったれな「子供」のままだから、外に出た姿は人から聞くしかなく、でも、中学生の頃、スイミングスクールの更衣室で一緒になるおばさま方に、「あなたがお母さん?一度会ってみたいと思っていたのよ。お嬢さんたちすごいわね。着替えた後、洗面所や床の髪の毛やゴミをサッと掃除していくのよ。感心しちゃった!」とほめられたこともあるから、まあうまくやっているのだろう。

ただ美味しいごはんを食べさせて、最低限不自由しないように身の回りを整えてやる。
親にできるのはそれぐらいだ。
ガミガミ注意したこともないし、教訓のようなことを言い聞かせたこともない。
娘たちは、私に怒られた記憶がないという。
要は、言うよりもやってみろ(見せろ)なんだと思う。

娘があまりにいい子なので、母が、「あまり頑張り過ぎちゃだめよ。辛いときはきちんと吐き出すのよ」と言ったら、娘は、「うん!愚痴はママに聞いてもらってるから大丈夫!」と答えたそうでホッとした。
滅多に連絡してこない二人だけれど、確かに愚痴や悩みがあるときはLINEが来る、ごくたまに。

私はひとりっこなこともあって、両親の目が行き届くところで厳しく育てられ、家にいても、親の反応が気になってくつろげなかった。
だらっとした格好も見せられないし、弱気も失敗も見せられなかった。
それが嫌で、私は早く家を出たかった。
なりゆきで再び母と同居するようになった今、親の目を意識する緊張は続いている。

甘やかすとわがままになるというのは迷信だと、私は思う。(「甘やかす」の意味は複雑だけど)
子供は、「ここにいれば安心」という揺るぎない港があれば、どこへ行ってもたくましく生きていけるというのが私の持論。
家の中で好き放題、だらだらゴロゴロしていても、思う存分のびのびした後は、さっと臨戦態勢に入って外へ出ていける。
反対に、家の中で、これはだめ、もっとこうしなさい、あれをしなさいと規制されていると、その我慢や鬱屈が積み重なって、外へ出たときの様々なプレッシャーに耐え切れない。
家の中でも我慢、外でも我慢じゃつらいもの。
人の忍耐度には許容量があって、一生の総量が決まっていると、私は思っている。
だから、その忍耐量を、少しでも家では使わずに、社会に出て人にもまれる中で、必要なときに必要な分だけ使って欲しい。
娘たちを見ていると、私の見立ても、そう間違ってはいなかったと思う。
相当大変な仕事をしているのに、今まで一度も会社を辞めたいとか行きたくないなどと言ったことがないから。
本当によくがんっばっている。

さてさて、九月も終わり。
ささやかな老後のための「ひとつき三万円」ストックは叶ったのであろうか?

答えは、イエスでありノー。

三万円取り分けることはできた。
医療費がかからなかったのと、光熱費が少し浮いたため。
だが、予想外に降ってきたのが、夫の出費。
うわーーーー、痛いわ。
この収入の中でこんなに使うの?!?!というぐらいの引き落とし額。
泣く泣く一部補填するために、取り分けた中から口座に戻した。
シクシク。
私の努力は何のため?

まあ今月は外出も多かったのに、それにしてはよくがんばった。(私が)

外出のひとつはお彼岸。
お墓参りのための交通費、仏花代(生花はどんどん値上がりしてる!)、出先での外食代、これがけっこうかかる。
けれど、義父が、お墓の管理費用など一切かからない欲のないお寺さんにお墓を用意してくれたことは、本当にありがたい。
私の父は早くに市営霊園を購入していて、こちらの年間管理費は4000円ほど。
双方の親とも、残る人に過度な負担がかからないように準備してくれた。
私たちはどうしようか?と夫と時々話すのだが、死んでしまえばわからないからお墓はどこでもいいし、娘たちの負担にならない形がいいよね、と話している。

義父母のお墓参りのあとは、いつもハンバーグ屋さんに行く。
半年ぶりに行ったら、びっくりするほど値上がりしていてびっくり。(日本語が変)
ランチなのにライス・パンが別料金。
どこもここも物価高だなあ。

お出かけ二つ目はカフェ巡り。
珍しく夫の予定のない休日があり、前々から行きたいとピックアップしておいたカフェに行くことができた。
お目当てのカフェがなければ降り立つことがない初めての駅。わざわざ行くのって、プチ旅行気分で楽しい。
期待どおり、ごはんもスイーツも美味しくて大満足。

どれもこれも美味しい♡
ほうじ茶と梨のキャラメルパフェ

メニューは季節ごとに変わるようなので、定期的に足を運びたい。
お店の人たちもとっても感じがよくて、他のお客さんたちも落ち着いた雰囲気の方ばかりで居心地がよかった。
特に、我々より年配のご夫婦。
お二方ともシンプルでスポーティーな格好をしてらして、素敵だったなあ。
あと十年経っても、あんなふうでいられたらいいなあ。

お出かけ三つ目。
夫の母校があと少しで名称変わっちゃうよ!ってことで、滅多に行かない大岡山へ。

つばめのロゴともお別れ?

記念撮影に来ているOBらしき中高年がけっこういた。

そして、特別出費四つ目。
なんといっても紙博!!
紙博紙博紙博!
散財した!(私もお金使ってた・・・・)

戦利品

まあそんなこんなで、キリキリしつつも楽しんで、そこそこストックできて、80点ぐらいの九月でした。
十月は通院予定が複数あるので、ちょっとつらいかな。
節約、がんばろう。

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