「正体」は土屋太鳳がよかった
2024年秋クールNo.1ドラマであろうとの呼び声が高い『海に眠るダイヤモンド』。
野木脚本といえば、大好きな『MIU404』のイメージが強く、初めに時代設定を聞いたときは、戦後?NHKによくある感じ?主演神木くんだし・・と、ちょっと想像できなかったのだけど、蓋を開けてみれば、さすが期待を裏切らない野木さん。
前半の焦点は、「いづみ」は、百合子、朝子、リナのうち誰なのか?にあった。
現代で宮本信子さんが演じているのを見ると、杉咲花が順当か?と思ったとおり、そのまま杉咲花だった。
ここはちょっとはずれて欲しかったな。
今回、土屋太鳳がとてもいい。
芯は優しくて真面目なのに、ひねくれていて気が強いふりをして、朝子にちょいちょい意地悪をする、美人だけれどちょっと性格が悪い(そう見える)女性を好演している。
彼女の雰囲気にとても似合っている。
「いづみ」は百合子という展開もありだと思った。
女社長になりそうだし。
でもまあ、「いづみ」は朝子だということなので、じゃあ、どうして朝子は鉄平と結ばれなかったのか?に関心が移る。
名字がわかっていない人物がリナ、百合子、賢将。(と書いたけど、一話見返したら、リナは草笛、賢将は古賀だった)
単純に考えると、何らかの理由で鉄平がいなくなってしまい、失意の朝子を幼い頃から朝子のことが好きだった賢将が救う。
会社を興したのは賢将?
一方で、玲央は誰の孫なのか?
ドラマの序盤で、リナが赤ちゃんを抱えて島を出る(?)シーンが映ったので、信平とリナの間に子供がいて、その子供が玲央。
玲央が鉄平とうり二つなのは血が繋がっているから?
それにしても、軍艦島の歴史と、私が今まで知らなかったそこでの人々の暮らしぶりを生き生きと再現しながら、時を経てなお消えることのない恋の強さを描く。至福の一時間を提供してくれる野木脚本。
斎藤工と池田エライザの組み合わせは絵的にも美しく、お似合いだったなあ。
信平をメインにした『海に眠るダイヤモンド』も観てみたい。