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学ばない老人

目が覚めたら、ふとんの中にいるのに足先が冷たくて、思わず身を縮めた。
そうしたら、ガクガク・・と顎が震えるような感覚。
体の向きを変えようとしたら、左肩がものすごく痛い。
以前、父が、「ちょっと肩が痛い・・」というぐらいで母が機転を利かせて救急車を呼んだら、心筋梗塞だったことがあるので、ふだんと違う肩の痛みは要注意だ。
深呼吸しようとすると、やっぱり体がガクガク震える。
寝たままで血圧を測ると、私にしてはありえない高値。

え?なに?
心臓?脳?

いやいや、心理的なものでしょう。
そう思い、熱を測ると、あれ?37.5度。
ガクガクするのは熱が原因?

そういえば、少し前から体調がおかしかった。
患側の脇の下がズキズキして、手術から十年も経っているのにまだこんなに痛いの?と不審に思ったり。
主治医には、「寒くなると痛みが出やすいから、お風呂でよくあったまって」と言われているから、急に冷え込んだせいだと思っていた。
でも、それだけでなく、耳の後ろがズキン!として、(え?まさかのおたふく風邪?)と思うようなことがあったり、ストレッチのし過ぎかなと思うような股関節の痛みがあったり、久しぶりの腰痛があったり。
とにかく、体のあちこちが痛み出したのがここ数日のこと。加えて、どうにも疲れが抜けない気がして、先週はリポビタンDを二回も飲んだのだった。

全ては不調の前兆だ。
なぜ気付かなかったんだろう。
体調を崩すときには、自律神経のバランスがおかしくなって、食欲が暴走するという。
振り返ってみると、木曜日に念願のカニクリームコロッケ定食を平らげ、昨日は夫が夕飯いらないと言うので、ひとりでまぐろのお寿司をたくさん買って食べた食べた。
本当に美味しいものは、もう少し食べたいなと思うぐらいがちょうどいいんだよね、と、食べ終えた直後に思ったぐらい、たっぷり食べて、ちょっと苦しかった。

・・で、今朝の発熱。
体からはあんなに警告メッセージが出ていたのに。
毎度毎度、体調を崩すたびに、「食欲があって、あれも食べたい、これも食べたいと思うときほど要注意!」と心改めるのに、なぜ忘れる?

この一週間、ずっと疲れていた。
どこかで休みたいとずっと思っていた。
その結果がこれだ。

37.5度前後の熱で、体がつらくないなら、少しぐらいの散歩はかえって免疫力を上げると検索したら出てきたので(信憑性は不明)、午前中に夫とそのへんをぶらっと歩いてきた。
その結果、汗をかき、以降、37度以下に落ち着いている。
本調子でないことは確かなので、ゆるゆると過ごそう。

食事は常に控えめに。
食べたいときほど用心すること。

それにしても、十年に一度ぐらいしか熱を出さなかったのに、今年はもう二回目だ。
年だなあ。

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