![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56975690/rectangle_large_type_2_187a2df775a850a45c16a6af1d90aaa8.png?width=1200)
ツチヤタカユキ・ココア共和国2021年1月号~8月号掲載詩感想/踊り出す言葉たち
こんにちは、ツチヤタカユキさん絡みの記事はお久しぶりですね。今回はこのシリーズで初めて文末を丁寧語に統一します。さて、前回は『笑いのカイブツ』の続刊が今年の秋に出ると申しましたが、それまで何もないのかと心配になっている方も少なくはないでしょう。
そんな中、noteで彼について検索したら下記の記事を発見しました。
この記事(制作者の許可あり)にツチヤさんがココア共和国なる雑誌にに投稿していると知って私は直ぐさま検索しましたら、何度も掲載されていると判明して小躍りしました。しかし、ツチヤタカユキさんは自分からなかなか発信しないのが少々気になり本当にそうなのかと疑いの気持ちとこのような巡り合わせへの感謝の意から購入しました。すると、本当に彼の世界観と合致しましたのでたちまち私の中の疑念は晴れました。
そして、2021年7月号はなんと編集後記に紹介されましたので、今回はその記念に今までの掲載分の感想を綴っていきます。
後、最近忙しくなったので記事作成開始に書いた前書きからツチヤさん関連の情報が活発になり、前書きが少し浮いてしまったことをお詫び申し上げます。
◯2021年1月号掲載「ケチャップ・ロンリープラネット」
こちらはあの落語家立川吉笑さんとタッグを組んだ落語ライブ『コンテニュー』のポエトリーリーディングで知っている方もいるのではないかと思われますが、正しくその詩そのものです。もうライブは見られないのでやきもきしている中に差し込んできた光ですね。
ポエトリーリーディングで聴いた時と自分のペースで読んだ時では詩を体感する時間に差はありますけど、普段詩の世界で使われていない言葉がクラブではしゃいでいて、いつの間にか目の前に現れた一面に広がるサイケデリックな海に潜ると言葉という生き物がありのままの形で生きています。
しかしながら、この海の成分は「彷徨う愛情」なので突然消える可能性もありつつそれでも抜け出せられない自分がいました。
さて、詩は大人しかったり、しかし子供のものだったり、されど高尚だったりの印象が強いですね。けれども、他のにも当てはまりますがツチヤさんが編んだ詩はどれも言葉の原液が踊っていて、刺々しさに溢れています。
私は一読しただけでは、興奮しきった脳を落ち着かせるのに手一杯ですけども、再読すると自分が置いてきた本心を思い出して振り返るようになりました。そのぐらい刺激的な詩は無くしてはいけないとも感じています。
◯2021年2月号掲載「空気コーヒー」
こちらは初公開の詩です。
世界の終焉から始まる止まらない幻の出来事が自分襲いかかり、それらがどんどん発生すると逃げ出したい気持ちは砂になって風に吹かれます。それが「慣れ」なのでしょうか、否、これは「自己の喪失」です。前者なら自分がその形に適応するので、今回は当てはまりません。
世界が消え去って、自分も消え去っても世界が存在する矛盾に疑問を抱かない状態になり、それが正しいのか読んでいく中でトリップしていました。
こんな感じで言葉がそのまま凶暴な傷だらけの詩を読んでいると、一糸まとわぬ姿の自分が詩そのものを抱きしめている錯覚に陥ります。損得で考えずに行動する自分は存在していいんです。
◯2021年6月号掲載「西暦0年0月0日0時0分0秒」
こちらも初公開の詩です。
起点って何故良いことだけなんだろうと疑いだし、探し求めると得体の知れない起点がうじゃうじゃ潜む生息地に辿り着いました。発見後はしゃごうとせず直ぐさま自分はその中に飛び込み、同類になることを後悔せずそこで生涯を終えたと思いきや、最初の疑問を抱いた時に戻っていたのです。
自分が人間からの脱却して起点になるのではなく、綺麗事ではない起点を探す起点に帰還するのが「起点になる」だと言うのに、それに一生気付かず何度も同じ事を繰り返す羽目になる危機に旅立とうとしていました。
私は以前も申し上げたと思いますが、普通の人のような生き方が出来ません。そんな自分がこのような詩を読んでいると、劇薬だとしても飲み干します。麻薬でなくても劇薬でなければ生きていけない人間を認めない世界が怖いです。立ち向かう勇気があっても時には自分が怖気づきます。そんな時にこの形の詩がいるのでしょう。
◯2021年7月号掲載「news caster smile」
こちらの初公開の詩が編集後記にてコメントがありました。そこで紹介されました映画は今年の試験が終わり次第鑑賞します。
愛に溺れる、それに善悪の判断は他人任せにしてはならず、いずれ到来する愛の終止符からも逃げてはいけないのに、それを考えずに愛しあうことに勤しむ人々の愚かさは耽美的です。この愛を止めたくない、その思いが暴走し止まった世界で抱きしめ合う爛れた関係に発展しても私は止めたくありません。私はそっと「おやすみ」と囁くだけです。
気が付いたら、自分は現実に戻っていました。
さて、私はそう言う恋愛はしたことが皆無で、今はずっとに家にいるので溺れるような愛に至る機会もございません。でも、それなりの貞操観念はある中で止まらない愛に飛び込みたい気持ちで一杯になります。その前に、試練は越えなくてはならないのですが。
◯2021年8月号掲載「Ice Climber」
こちらの初公開の詩も編集後記で紹介されました。今回は名前のみの紹介で完結してあります。
破壊に良い意味があるのだろうかと考えましたが今回は色んな破壊が住む生息地に向かいません。それは別次元の自分を観測しているとその自分が「起点」のループから抜け出せなくなっているからです。次元が越えた存在は干渉不可なのでこちらの自分がそうならないように気を付けることしか出来ません為、破壊の音を編み出すことにしました。大小、強弱、静動、生物非生物、有機的無機的、主観的客観的等あらゆる破壊の音を生み出し、今はそれを全てを金庫に保管してあります。これを盗られたら自分の存在意義が無くなるからで、価値の有無は考えておりません。
しかし、全て保管して鍵を掛けたら破壊の音全部が爆発してここの次元の自分も生涯を終えたと気が付いて目が覚めました。
さて、ここまでで私の感想文が何故詩的に仕上がっているかと言いますと、ツチヤさんの詩が特別過ぎてありきたりの感想文に仕上げたくないという反抗心やら拗らせやら自分の面倒な部分が顕在したからです。
尚、あくまでも詩の話で、小説などの感想は普通の形式で述べています。
後書き
今回、ツチヤタカユキさんが掲載されました詩は電子版のココア共和国のみに掲載されていますので購入方法を紹介いたします。
ここからはツチヤタカユキさんの近況報告(御本人の許諾済)ですが、まずnoteで日記を書き始めました。
有料の試作日記と月額制の本日記を紹介します。また、日記の前にツチヤさん自身がしたためた活動履歴も載せておきますね。
他にも、活動履歴にも書かれてありますが、吉本新喜劇の脚本家デビューをしました。既に公演・関西での放送はなされていますが、TVer等の配信は番組の仕様上まだですので時期が来ましたらここや私のTwitterにてお知らせします。ですので、感想は配信まで我慢しますのでご了承ください。尚、私のTwitterはこちらです。
そして、こちらも活動履歴に書かれてありました、新作小説『前夜』が今年11月に発売されますね。それに先立ち、Apple Booksにて一部先行配信されていますけども、私は使っているスマホもPCも対象外なので11月まで堪え忍びます。
勿論、発売されましたら必ず購入して感想文をnoteにて書き起こします。
ここまで後書きを綴りましたが、前書きに触れた通り最近ツチヤさんの活動領域が広がりました。そして、この記事公開後に今後のココア共和国にまた詩が掲載した際は他の記事に感想文を書き表します。また、随時今までに書いた記事を読みやすいように修正します。俯瞰で見たらまずいと感じましたので。
なんだか、ツチヤタカユキさんが活躍している姿を見ているとこちらもボーッとしてばかりで何しているんだと焦り出します。元々、この記事も1ヵ月前に書き始めたのでやっと完成しました。ツチヤさんの作品に励まされた私も彼に頑張っているよと胸張って言えるように、この夏は勉学に勤しみます。
いいなと思ったら応援しよう!
![糖花兆子](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42173654/profile_e30ff11c94d03042298f1eb9da80102a.jpg?width=600&crop=1:1,smart)