コメディカルとAI
今年に入りchatGPTなどのAIが我々のすぐ側で活躍しており、AIの実際の凄さが身近に感じる機会が増えたように思います。
私が最初にAIの凄さを感じたのは、1990年に購入したドラクエ4というゲームです。
ドラクエ1-3までは自分で各モンスターの特性を見抜き、コマンドを決める必要性がありましたが、ドラクエ4から戦闘AIが搭載され、「ガンガンいこうぜ」や「いのちをだいじに」など、ある程度指示すれば勝手に戦ってくれました。このころから比べると今のAIは次元が違うものになっているはずです。
医療現場においては画像診断AIの普及が進んできており、医師とAIが診断する事で診療時間の高速化や診断ミスを軽減する事ができる時代になりつつあります。コメディカルとしては、AIが正確に判定できるよう、良質な画像データを撮影必要性があります。
問診とAI
受診すると問診票を書き、それを元に診察にすすみます。通常A4用紙に各病院独自のフォーマットに記入しますが、病院により、診療項目が異なりフォーマットがバラバラです。これではAIに必要なデータを収集することができません。いくつか有料の問診AIが発売されているようですが、本格的にデジタル化と診療科毎に統一し、サーバー管理できればビッグデータとなりより診療の高速化や精度向上をすすめる必要性を感じます。
ロンドンではAIチャットドクターが普及しており、アプリでAIとやり取りすることで自己治療で済み、半数が病院に行かなくなったというデータが出ており、医療費の削減に貢献できているようです。
コメディカルとAIの親和性
医療事務:レセプト支援システムでAIでレセプトをチェックすることで、ミスを見つけることができ、医療事務業務の負担軽減となる商品が多数販売されています。今後、コミュニケーションロボットや自動受付、精算機、予約システムがアップデートされていくと受付業務が激減していく事が予想されます。
カルテ解析
AIがテキストを解析する事により、医師が記録した内容とデータから診断補助を行う試みがされています。また、音声認識AIや各医師毎の記録の癖をAIが覚えれば、医療クラークの代わりができる時代がくるかもしれません。
さいごに
フィジカル業務が多い医療従事者や看護師などの多様な業務を行う医療従事者はまだまだAIに置き換わるというのはないと思いますが、事務作業系は今後AIの介入が進む可能性があります。医療従事者もAIの知識習得が必要な段階に入ってきています。私の尊敬する落合陽一先生によれば、2025年は大きな転換点ともいわれていますので、今のうちに備えてしっかり勉強したいと思います。