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#ショートショート
昔話のその後 /第8話
「私と、零と、お母さんは、死んだの?」
震える声をぐっと抑えて、菜々子は先生に訪ねた。
目も頭もぼうっと熱い。
「先程、君を調べさせてもらったが…。君の脳は人間だ。しかしそれ以外はロボットだ。おそらく、あの事故で人体を損傷し、人間の身体のままでは生きられなかったのだろう。」
ガシャン。先生は車椅子から音を立てて崩れ落ちると、ロボットのような義足の膝をついて額を床に押し付けた。
「申し訳ない…
サイバー.C.プロジェクト /第1話
『逃げて。此処から逃げて。』
頭の中に見知らぬ声が響く。
その声に従い、彼女はとにかく出口を探していた。
時折頭の奥がズキンと痛む。どうやら頭を強く打ったらしい。
この建物は、方向感覚を狂わせる。
真っ白い壁に真っ白い床と天井。窓は1つもなかった。合わせるように、彼女は白い服を着て、白い腕輪をつけている。腕輪にはCという文字が刻まれていた。
長い髪をくしゃりとかきあげて、彼女は必死にもう