あの日　あの瞬間　富士ちゃ～ん

ネ～、とーちゃん
昨日は忙しすぎて、
めっちゃしんどかった！

月曜日は帰宅して
「がんばったね～」と肩をもんでくれた。
火曜日は帰宅して
「がんばったね～,　肩をもんであげる～」
と言っただけだった。

いつもサポートしてくれて
味方してくれてありがとう！！！

さて、

時を戻そう！　

10年前のこと
2012年の9月7日

ついにこの日が来たわけで、

言っちゃったもんだから

行くしかない！

富士登山を決行した。

かーちゃんは何が嫌いって

登山とマラソンと、「蛾」

なのに言っちゃったもんだから

とーちゃんは、よーーーーし！
プランを立てたるぅぅぅぅ～となった！

とーちゃんはその日で4回目。
かーちゃんは初体験！クックック

この日を迎えるにあたって、
かーちゃんは体力作りに勤しんだ！
できもしないジョギングを始め、
考えもしない、金時山、高尾山、鎌倉山、大山と
へーこらしながらプチ登山を開始した。

当時からブームになってた

山ガールズ＆マラソン女子

になったわけで
そりゃ、聞こえはかっこいい女である！

40歳を過ぎてからやり始めたから
結構しんどかった。

だってとーちゃんは
フルマラソン
トライアスロン
サーフィン
何かしてないと死んでまうど、
というばかりに、何かをしていた！

富士山の第一歩目に
心に決めたんだよね。

とーちゃんの足元だけみて
ついていけばいいんだ！

もう登るって決めたんだから
弱音吐かずに最後まで楽しめ！って

きついのわかってたけれど
必ず山頂に立つ
と信じて・・・。

いつも早歩きのとーちゃん、
さすがにゆっくり一歩一歩踏みしめて登る。
私はその足元を見てるだけ。

時々、休憩して写真とって
8合目の山小屋まで思ったより
スムーズだった。

とーちゃんは
毎回8合目付近で高山病にかかっていたらしい。

この日も結構きつかったようだ！

でもとーちゃんも
一切弱音を吐かなかった。

山小屋に着いたとたんに
なんだか疲れが
どどおおおおおっと出てきた。

山小屋で食べたカレーは
めっちゃ美味しかったね。

とーちゃんから山小屋マナーを
教えてもらってたから
しずーかに食べた。

でも
心の中で
うめぇぇぇぇぇぇ
と叫んだ。

予定では夜中2時に起きて
山頂へと向かう。

ご来光を見るためであった。

山小屋で横になり
登山者がみな静かに仮眠をとっていると
ありえない事件が起きた。
でもこれはあまりにも面白すぎるので、
いつかとーちゃんが書いてくれるかなぁ。

夜中12時
トイレに行きたくなって
外に出た。

空を見上げると満点の星

なんと美しい。

そして

窓にへばりつく　

でっかいでっかい蛾

登山と蛾、嫌いな2点が結びつく

しかしすべてが美しい。

疲労の極限はすべてを美化する。

悩みなんて、どーでもよくなる。

そして山頂へとひたすら向かう。

山頂へと到達したとき
涙があふれ出た。
朝日が昇るのを待った。

言葉にはできない景色が目の前にあった。

かーちゃんは
てるじいとサッチーに電話をした。
山頂で携帯使えた。

親から褒められた！
「え？富士山山頂？？？？お前、えらいなぁ～すごいなぁ～」
とてるじいが言った。

その後、
お鉢巡りもできた。
それはとーちゃんもかーちゃんも初体験だった。

富士山に登っといて
よかったねぇ～

ご来光見れて
お鉢巡りできて

あの日あの瞬間　
2012年9月8日
日本で一番高いところに二人でいれたね！

とーちゃんはいつも
どこかに連れて行ってくれる。

でも

またいつか行こう！は
二人の辞書にはない。

そして水曜日、帰宅して
肩もみもない。