名古屋城は天守抜きでも楽しい
以前、名古屋城の木造天守復元に関して私見を述べました。
その後、計画を進めていた河村たかし市長が国政に復帰。11月24日に新市長を決める選挙が行われます。名古屋城をめぐる状況も変わってくると思います。
私は「無理に天守を木造復元しなくても名古屋城は十分魅力的だ」と考えています。9月に訪問し、十分に写真を調達してきたので紹介します。
多数の重要文化財
旧国宝だった天守は戦災で焼失しましたが、以下の建造物は現存し、国の重要文化財に指定されています。
①西北隅櫓
本丸の北西にある「御深井丸(おふけまる)」の北西にあります。貴重な現存三重櫓です。
②西南隅櫓
本丸の西南に現存。弓のような「唐破風」が特徴的です。
③東南隅櫓
同じく本丸の東南にあります。出っ張った部分が石落としです。
④二之丸大手二之門
二之丸の西側にある門。門をくぐると桝形になっています。
⑤本丸表二之門
本丸の南側の入口。大半の観光客がここをくぐって天守に向かいます。
⑥旧二之丸東二之門
かつては二之丸にありましたが、現在は本丸の東側に移築されています。
忠実に復元された本丸御殿
本丸御殿は、2018年に再建工事を終えて公開されました。
内部の障壁画も見事に復元されています。
二条城などは天守なし、御殿がメインであれだけ観光客を集めています。名古屋城も本丸御殿を見学できる時点で十分魅力的に思いますが、「城には天守が欲しい、天守を整備したい」という意見は根強いみたいです。
他にも、石垣や城などに着目していると見飽きません。城内最大の石である「清正石」は必見です。
天守をめぐる議論では味噌をつけたものの、今後の整備も含めて楽しみなところが多い城です。
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