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映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 』| 沖田を嫌いになっても真矢ミキを嫌いになっちゃダメ!


うん、もういいですよね。
『踊る大捜査線』でもう3本書いてますからね。
もういいです。書くことないですよ!


と思いつつ、やっぱり書いてしまう『踊る大捜査線』。
もう書くことない。でも書きたい!!!


『踊る大捜査線』の映画第2弾、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 』。副題は「レインボーブリッジを封鎖せよ!」。こちらの副題もいい!この副題にケチつける人いないですよね。
前作から5年、2003年に公開され、興行収入はなんと173.5億!!!最近はアニメが100億を超えることも度々ありますけど、実写で173.5億ってすごくないですか?ジブリか踊るかって感じですよ。



私、高校生くらいの時からよく1人で映画見てたんですけど(最初は友達誘ってたんですけど、面倒になって途中からやめました。1人映画いいですよね)、『踊る大捜査線』やスタジオジブリの映画は誰かと見ると決めておりました。それくらい誰もが見てた印象。


そんな『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』のあらすじはこちら。

2003年、お台場。かつては空き地だらけだったこの街も、一大観光名所に姿を変えた。湾岸署でも観光案内、迷子、交通整理などに忙殺される毎日が続く。そんな折、管内で猟奇的な殺人事件が発生した。程なく、本庁から室井(柳葉敏郎)らが到着。初の女性キャリア沖田(真矢ミキ)を本部長に据え、特別捜査本部が設置された。しかし、青島(織田裕二)らの決死の捜査を嘲笑するかのように、第2の殺人事件が……。

prime video 


合言葉は、「沖田のことは嫌いになっても、真矢ミキのことは嫌いになっちゃダメ!」。

これを心によく刻んでおかないと、真矢ミキのことを嫌いになる人が続出しそうなほど真矢ミキが見事な嫌われ役を演じております。



はい、ではまず、真矢ミキ演じる沖田の名言をどうぞ。
※一部ネタバレを含みます。


「事件は現場で起こっているんじゃなくて、事件は会議室で起こっているの!」

「後ろの所轄 聞こえてる?朝まで管内の警戒警備をしなさい。街に出て 職質かけて 不審者を挙げてきなさい」

「システムが優れていても使う人間がこれじゃあね」

「私の部下を危険にさらすわけにはいかないの。あなたたちが盾になりなさい」

「何やってんのよ!バカぁ!!!!」

「暴行犯にスリ、そんな捜査なんかしなきゃいいのよ」

「今夜から24時間 街の公衆電話 全てに張り込みをかけます。所轄 聞こえる?あなたたちがやりなさい」

「所轄はじっとしてなさい!」


………………。


沖田ぁ!
いっぺんこっち来い!!!!



全編に渡って暴言吐きすぎ!!!
そんなんじゃ誰もお前について来ないのがわからんのか!!!!

お前、人を思いやる心をどっかに置いてきたのか?

いや、むしろこんなこと言うなんて、沖田の心こそ傷ついて歪んでるんじゃないのか?
ここに来るまでに何があった?
お前は何を、何のために目指してる?
目指している先に何があると思ってる?

人に嫌われることを何とも思っていないようなその態度。お前に腹が立つと同時に、私はお前が心配だよ。


けれど、私の心配をものともせず、沖田は独走体制。
何としても犯人を捕まえようと我を忘れ、所轄のことももちろん忘れ、なんなら人の心も忘れます。


子供を庇おうとしたすみれさんが犯人に撃たれ、全国のすみれさんファンが
「すみれさんに何しとんじゃーーー!!!!あいつ絶対殺す!!!!早く救急車呼んでーーー涙!!!」
とすみれさんを撃った奴に泣きながら殺意を抱いた瞬間も、沖田の頭の中は犯人逮捕のことしかありません。


すみれさんが撃たれてんだよ!!!!
早く救急車呼べ!!!!


すみれさんが撃たれる遥か前から何度も犯人を撃とうとしていたSATですが、沖田に止められてここまで何もできていません。
え、俺たち何でここにいるんですか?状態。

沖田「SATは下がって!命令に従いなさい!」

すれみさんを心配する大勢の捜査員と、もはやパニックで正常な判断ができない沖田。


袴田課長「我々の部下はどうなりましたか?」

沖田「何で?何で知る必要あるの?足りなくなったら補充して」


……沖田、もうやめよう涙?


もうこれ以上しゃべっちゃダメだ。
周りも傷つけてるし、きっとお前も自分の言葉に傷ついてる。
補充なんて言っちゃダメなんだよ。なんでそんなことまで言っちゃうんだよ。

そこに、青島がすみれさんの血で染まった服で登場。なんという生々しさ。
これが「現場」なんだよ。お前の知らない、お前が馬鹿にしてきた「現場」なんだよ。
青島のジャンパーに付いた血は、さっきまでお前が話してた、所轄の、すみれさんの血なんだよ。

青島「どうして現場に血が流れるんだ!!!!」

号泣。

すみません。私、何度見ても泣けるみたいです。


青島の声に立ち上がる室井さん。
本部に向かう室井さんと、本部長を解任されて湾岸署を去る沖田がすれ違う。

沖田、何か役に立ってから去れ!!!!!!!
とも思いましたが、沖田はとりあえず休んだ方がいい。まず心を落ち着かせて、自分が言った数々の発言を冷静に振り返った方がいい。いかに自分が間違いを重ねたか振り返ってくれ。
自分の判断が、人を殺してしまう可能性があったこと、その人はこの世に1人しかいない、所轄の仕事に誇りを持った強い女性であること、補充なんてできるはずもないことをわかってほしい。そして反省してほしい。
お前を嫌うのはそっからだ。


いやー、そっからの室井さんはかっこよかった……!
階級も立場も関係ないとその場にいる刑事たちに呼びかけ、地図にない道や場所を洗い出していきます。
そして、全捜査員に向け、報告は必要としつつ、自分の判断で動いていいと伝えるのです。
「現場の君たちを信じる」
室井さん、かっこよすぎ!!!

この「信じてその人に任せる」ことができない人って、会社でも結構いますよね。しかも上司にいたりします。
忙しいんだからいろんなことを優秀な部下に任せて進めちゃえばいいのに、それができない。
たぶん、部下が失敗して自分の責任になるのが嫌なんだと思います。部下を信頼できない、だから自分がやる、自分の指示通りじゃないと気が済まない。
部下はね、任せてほしいんですよ!


さて、色々なしがらみで封鎖できなかったレインボーブリッジを手続きを踏まずに封鎖させ、自分たちの考えで動いた所轄やSATの働きにより、犯人は全員逮捕。


いやっほーい!!!
と浮かれていたら、一倉警視正が室井さんに、「これからが大変だな。所轄やSATに勝手なことさせて、根回しもさせずに橋を封鎖してしまったんだ」と言ってきて、「うるせー!事件解決したんだからいいだろ!」とキレそうになりましたが、室井さんがね。言ってくれましたよ。

室井「責任は取る。それが私の仕事だ」


ぐぁーーー!!!!!!
……室井さん、私の上司になってください!!!


私がすみれさんに高いお弁当買ってあげたい……
(絵はカップラーメンを食べるすみれさん)


おしまい。


こちらの『踊る大捜査線 THE MOVIE 2  レインボーブリッジを封鎖せよ!』がいかりや長介さんシリーズ最後の出演作品です。
いかりや長介さん、『踊る大捜査線』になくてはならない存在でしたよね。そこにいるだけで見守っていてくれる安心感がある。そこにいてくれると頑張ろうと思える。その姿を見ると心が奮い立つ。その変わらない信念に励まされる。

ドラマ版から何度和久さんに泣かされたかわかりません!
私の中で和久さんは今もずっと、あの頃の青島たちと一緒に、腰を痛がりながら湾岸署で働いています。

和久さん、大好きです!!!


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