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『踊る大捜査線』シリーズ|湾岸署はスタイリッシュになり、青島は昇進する

『踊る大捜査線』シリーズが好きです。
青島が好きです。

ずっと、めちゃくちゃ大好きでいたいのに、長年続くシリーズでずっと同じくらい好きでい続けるのって難しい。



ドラマシリーズ、めちゃくちゃ好き!!!
映画第1弾、めちゃくちゃ好き!!!

ここまでは配信で1年未満に見てました。
ここから先は、室井慎次の映画公開を記念してテレビで放送されていたので久しぶりに見ました。


映画第2弾、大好き!!!

映画第3弾、うん、まぁ、面白い

踊る大捜査線 THE LAST TV 、うん、まぁ、面白い……(でもその人誰?!)

映画第4 弾、うん、まぁ……面白い……(でも何でトラックで突っ込んできたの?!っていうか何で透けてんの?!)


もちろん第2弾以降も面白いんですよ?
でもどうしたって前と比べちゃうんですよ!


あの面白さと感動の合わせ技、
所轄と本庁の争いの新鮮さ、
若い青島の勢いとすみれさんとの恋の100歩手前くらいの感じ。


古い湾岸署も時代を感じるでかいPCも、
はぁ?!となりつつも愛おしい瞬間もたくさんあった現役のスリーアミーゴスも、
まだまだ何もなかったお台場も、
大きな事件の後にいつも始末書を書いていた青島も、
いつもそこにいてくれた和久さんも、
何もかもが懐かしくなってしまう。


どれほど新しい人が入ろうとも、そのぽっかり空いた寂しさは埋まらない。


もちろん、現実でも、ある程度の会社であれば同じメンバーでずっと同じ仕事を続けることなんて不可能です。
誰かが異動で出ていったり、誰かが定年を迎えたり、誰かがステップアップのために会社を辞めたり、また新しい誰かが入ってきたり。
その時々のメンバーで一緒にご飯を食べに行ったり、愚痴を言いあったり、助け合いながら業務を進めていくし、そうやって会社は回っていきます。


私がこれまで職場で出会ったのは親切な人ばかりでしたし、それぞれの仕事にやり甲斐や楽しさもありました。
それでも、その中で抜群に「楽しかったな」と思い出す時期があります。


私の人生の中で1番忙しくて、休みも1ヶ月に1しか取れなかったり、毎日深夜まで働いて歯医者に行く時間も取れずに虫歯が悪化したり、その上朝が早い日は「え、私の家の滞在時間6時間もないの?」と泣きたくなったり、疲れ過ぎて上司が正面に座っている会議で爆睡しすぎて逆に「……あいつは大丈夫なのか?」と心配されたりした時期なんですけど、私はその時の仕事もメンバーも大好きでした。年齢もバラバラで、趣味が合うとかそういうことでもなく、ただ「同じ仕事をしている」ということだけで繋がっていただけなので、それでも何でこんなにもあの時が懐かしくなるのか、自分でも不思議に思うほどです。


あの頃仕事をしたデスク、汚い機材室や編集室、そこに座っていたその頃のメンバー。編集室前の自販機に売られていたレッドブルと、営放の部屋のドアの重み。
日替わりで中継を担当していた生放送をみんなで見る時間も、一緒にお昼に行く時間も、「今日何時までやります?」「今、何割終わってます?」という会話も。
もはや10年くらい前になるんですけど、その後にいたところをすっ飛ばして、昨日のことのように思い出したりします。


ドラマシリーズや映画第1弾くらいまでの『踊る大捜査線』が、私にとっての「あの頃」のような感じなんだなと最近ふと気づきました。
仕事は忙しくて、休みなんて全然なくて、このままいったら私あっという間に死ぬんじゃないか?という恐怖は時々抱きつつ、それでも、何故か楽しかった「あの頃」。


あの時のあのメンバーだから楽しかった。
あの仕事だから楽しかった。
あの歳で、みんな管理職でもなんでもなくて、仕事が多すぎると毎日上に対して愚痴を言って楽しかった。


けれど、どうしたって時は流れます。
湾岸署はめちゃくちゃスタイリッシュになり、
私は全然違う職種で本社勤務になり、
青島は警部補になり(古畑任三郎と同じじゃねーか!)、和久さんの孫が加わり、
私は結婚して出産したり、あの頃のメンバーもそれぞれちょっと偉くなったり退職して独立したり、
経費を使うなと言われていた青島が部下に経費を使わないよう言う立場になり、
いくら休みを取らずに働いてもスルーだった職場もめちゃくちゃホワイトになったりする。


人は成長しないといけないし、社会の流れもあるし、ずっと同じ目線でのドラマにはできない。むしろ変化を描くことが重要だということはもちろんわかる。
常に「仕事は今が1番楽しい!」という人もいるだろうし、それは本当にとても素晴らしいことだし、「最新の踊るが1番好き!」という人も沢山いると思う。


それでも。

それでも私はやっぱり、あの映画第2弾までの「踊る」がどうしたって好きなんです。
新しいメンバーがいくら魅力的でも、いくら時代に沿った内容になっているとしても、社会的な問題を提起してるとしても、湾岸署がオシャレになっているとしても、それでも私はあの頃の「踊る」がめちゃくちゃ好きなんだよ。


今の仕事の方が羨まれることが多いとしても、綺麗なオフィスで働けているとしても、
周りに同年代の女性が多くて楽しいとしても、
それでも私は「あの頃」が1番好きなのと同じ。


本当はずっとずっと「あの頃」を見せて欲しかったけど、どうしたってそれは無理な話です。
だからこそ、「あの頃」を忘れずに、「あの頃」があるから今の踊るに繋がってると思いたい。
私みたいに、青島だってすみれさんだって室井さんだって、「あの頃」を心のどこかで懐かしみ、「あの頃」を支えに今も頑張っているのかもしれないと思いたい。


また青島に会いたいけど、
もう会えなくてもいいかもしれないという複雑な気持ち。



最近の映画『室井慎次』公開に伴う「踊る」シリーズ再放送祭りや、関連ニュース、ご覧になった方のレビューを見て、なんとなくそんなことを考えました。


ちなみに私は、子供が小さいので室井さんの映画は配信待ちです!


おしまい。


どうでもいいですけど、『踊る大捜査線 THE LAST TV』で織田裕二を見て「青島(肌が)黒!!!なんでそんな焼けてんの?!」とテレビにツッコミました。


【追加】
↑っていう記事をアップした翌日、
織田裕二主演のシリーズ最新作『踊る大捜査線 N.E.W.』の公開が決定したというニュースが……!
色々言ったけど、やるならやるでもちろん嬉しいです!
青島ーーーーーー!!!!!!


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