色んな人の俳句を読みたいと思ったら、アンソロジーを読もう!『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック/佐藤文香 編著』
色んな素敵な俳人がいて、色んな句集が出ているのもわかったけど、そんな一気に全部買えないし、どう探したらいいのかわからないよ😔、と思ったそこのあなた。
とてもおすすめの俳句アンソロジーがあります。
2017年発行『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』です。
若手俳人の佐藤文香さんによる編著です。
何を隠そう私もこちらのアンソロジーでたくさんの素敵な俳人を知りました。詩客の俳句時評や、Twitterでの俳句鑑賞を書く時なども、本当にお世話になっております。
以下、Amazonの紹介文を引用します。
ねねね、面白そうでしょ!
あらかじめ【おもしろい】【かっこいい】【かわいい】に分類されているから、探しやすいし各俳人さんごとに、佐藤さんとゲストの方が対談形式で評をしていたり、あるいは佐藤さんの個人の評があったり、俳人の方を掘り下げて知る参考になります。何より、どれも愛に溢れていて、読んでいて楽しい。
そして、まえがきを読むとわかるのですが、佐藤さんはこのアンソロジーを、既に俳句をやっている人に向けてというよりは、俳句にまだ触れたことのない人に向けて、俳句を知らない人に向けてのガイドブックとして編んでいるのです!少しだけ引用させてもらうと、こんな感じ。
めちゃめちゃ熱くないですか!?
私も、この本が、佐藤文香さんの想いが、もっとたくさんの俳句の外の世界の人に届いたら嬉しいと思って、こちらで紹介させていただきました。
さて、上記のAmazon紹介文の俳人リストを見て「現代の俳人ってこんなにいるの?」と思われた方もいるかもしれません。ふっふっふ。素敵な方はまだまだもーっとたくさんいます!それでも、一冊でこれだけ多くの方の句が読める場は、他になかなかないと思います。
その他、収録作家の分布図(マッピング)などもあります。同じ図の中に、昔の有名俳人も参考としてマップされているので、彼らの分類を見てとても勉強になったりもしました。(へー、波郷ってここなんだ。あ、万太郎はここなのか、なるほど〜 等)
それぞれの世界観がぎゅっと詰まっている句集もとても良いものです。
でも、まずは色々と出会いたい、自分が何を好きかもわからないから色んなタイプの句を読んでみたい、という方に、俳句の入り口としてのアンソロジー、超おすすめです。
なお、他にも俳句アンソロジーは色々あります。
少し発行日が古いものになりますが、こちらもオススメです。
2010年発行 新撰21 (セレクション俳人 プラス)
2011年発行 超新撰21 (セレクション俳人 プラス)
2012年発行 俳コレ
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