それは日本の食文化を支える大事な存在
11月24日の記念日【鰹節の日】
鰹節メーカーのヤマキ株式会社さんによって制定されました。日付は語呂合わせで「いい節」と読めることからだとのこと。
和食の基本であり、神髄は出汁である。
それくらいに出汁でうま味を抽出することは、
料理を味わい豊かなものにしてくれます。
中でも2大巨頭と言えば、今日の鰹節と昆布でしょう。
ですがその手間のかかり方で言えば、昆布もはるか及ばないほどに、
鰹節は製造に手間と時間がかかるものです。
燻製にして寝かせて発酵させて干してまた燻す。
そうして一朝一夕ではできない工程を、
丁寧に丁寧に積み重ねて出来上がった鰹節は、
家庭や飲食店でだしを取るために使われるだけでなく、
お好み焼きの上にトッピングしたり、
小鉢料理に付け輪わせて味を深める薬味になったり、
日本食においては欠かせないものになっています。
数年前から世界中の人が認知して、広がっていく速度が緩まらない中で、
日本食に必要な鰹節も世界に羽ばたいていくのだろうなと希望を持ちながらも、
一方で、いずれ鰹節もなくなってしまいませんようにと案じてしまう気持ちにもなってしまいます。
これから寒い季節、美味しいかつお出汁の料理は、
冬にはたくさんの人の舌と胃袋を幸せにしてくれることでしょうね。