ピンと張られた水面に、美しく並んで揺れる苗を見ながら
6月6日の記念日【芒種(二十四節気)】
二十四節気の9番目に当たる日。今年は6月6日にになるとのことです。芒を持った穀物の種をまく季節という意味合いを含んでいます。
ここ日本における芒種が指す作物はおそらく「米」になると思いますが、それが麦であったり、トウモロコシであったり、そういった作物でも良いのかもしれません。一年を通して様々な顔を見せてくれる田んぼの中で、稲刈り前の時期と同じくらいに好きなのが、たうえ直後の田んぼです。タイトルにも書いたとおり、ぴんと張られた水面は、しっかり風が吹かない限りは、波立つこともなく、静かに空を写しだし、そんな水面の上で、さやさやと揺れる苗は、小さくも力強く、しなやかな印象を与えてくれます。それがこの梅雨の時期のジメジメで、ちょっと沈んだ気持ちを、上向きにしてくれるようで、そういったこの季節が好きです。
また、芒種の時期は、「何も穀物の苗だけじゃないから。」と言わんばかりに、川辺の草花や、桜などの葉などが、ぐんぐん生い茂っていくのもまた、見つけると元気をもらえます。
あー。雨だ、濡れるの嫌だなと思いながら歩いているのは人間の思考ですが、そんな時には雨を気持ちよさそうに浴びて活き活きと成長する植物たちから、元気を分けてもらって顔をあげられるといいなと感じます。