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高橋書店手帳大賞決定(2023/12/11)

これは育休前、育休中、育休後の2023年8月10日から2024年3月5日に僕が付けていた日記を、振り返りながら、1日分を毎日更新しているものです。(122日目)


 保育園の帰り道、遮るもののない高台から富士山に沈む夕日を眺めるのが僕とワン氏のルーティーン。ワン氏は「富士山=おおきいおやま」としっかりと認識している。今日はあいにくの曇り空、富士山も夕日も見れないことを確認したうえで保育園に向かう。ワン氏をベビーシートに座らせながらイジワル心に「今日、富士山見えるかな?」と聞いてみるとワン氏は、
「みえるでしょー」
と自信満々に即答。一日中曇天だったのに、君は何を根拠にそんなことを言っているんだい?
 高台に続く上り坂、自転車のアシストモードを「パワー」にして上っていくと、なんということでしょう、高台に近づくころには雲の切れ間からオレンジの光が差し、富士山も望むことができる…わけはなかった。あいかわらずの曇天だった。ただ一面グレーの空を見ながらワン氏は、
「ゆうひとふじさんおさんぽいっちゃったんじゃない?」
と素敵なことを言っていた。
 来年の高橋書店手帳大賞は、この言葉に決まりである。

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