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ちびた鉛筆が誇らしい(2024/1/31)

これは育休前、育休中、育休後の2023年8月10日から2024年3月5日に僕が付けていた日記を、振り返りながら、1日分を毎日更新しているものです。(173日目)


 育児休暇最終日。朝起きてワン氏の朝食を作る。ワン氏の朝食は、パン、リンゴジャムヨーグルト、チーチク、バナナでこの4ヶ月ほぼ固定。飽きずに食べてくれて、非常に助かる。ワン氏の朝食が済むと、初詣で深大寺からもらって満足をしていたダルマの交通安全シールを、ワン氏、カカ、僕のヘルメットに貼る。バッチリ適当な位置に貼りたい性分なのだが、ワン氏との共同作業となったため、どれも微妙なズレが生じる。ワン氏を着替えさせ、カカが保育園に連れて行くのを見送ると、自転車がないうちに玄関掃除をし、布団を上げて洗濯を開始する。僕が行ったり来たりをしているうちに起きたジーナンのオムツを替えて、保湿クリームを塗ってあげる。ワン氏の時も思っていたが、風呂上りといい、全身保湿というのは手厚いサービスだと思う。僕が外注してやってもらったら、いくら取られることやら。
 朝ご飯、と言ってもパンとコーヒーだけを2人分準備してカカの帰りを待つ。食事後、職場に復帰に向けたPCのデスクへの配置をメールで依頼し、コーヒーを飲みながら新聞を読む。引っ越し後、居住スペースにテレビがなくなったため、新聞は世間について知る重要なメディアとなった。最近すごい人気で、僕たち夫婦がまったく認知していない芸能人が出てきていないかといつも2人で恐れている。育休中にやろうやろうと思っていた銀行手続きを最終日にギリギリ完了させ、1時間ほど生成AIについて本で勉強して正午。
 昼ご飯、と言っても昨日のビーフストロガノフをチンしただけのものを、準備をして食べる。ビーフストロガノフが、自分で作れるようになるなんて思ってもみなかった。好きなものが、存外自分の手で作ることができることが分かったのは、この育休中の成果である。昼食後、カカとジーナンと僕で植物園へ。咲きはじめた梅を見ながらゆっくり歩く。ワン氏には内緒の時間。帰宅後、今日までの完成を目指していた命名刺繍に取り掛かるが、残りの余白を見て本日中の完成は断念した。今週末までの完成を目指すことにする。16:00となり、育休中最後のワン氏のお迎えへ。別に人生最後というわけでもないのに、少しセンチメンタルな気分。いつもならあきらめて帰るところ、八百屋、ドラッグストア、コンビニを回ってバナナを探して、遠回りして帰る。いつも2人で富士山を眺める高台に立ち寄るが、夕日に重なり富士山は見ることはできず。いつもより夕日が目に染みた…気がする。
 夕食は明日から本番を迎える育児の決起の意味も込めて、うなぎを出前した。育児休暇が終わって育児が終わるのではなく、明日からワンランク上のハードな育児がはじまるのだ。育休中、1日も欠かさず書いてきたこの日記だが、復帰後の様子も書き残しておきたいので、もう少し続けるつもり。しかし、4ヶ月以上毎日日記を続けることができたことは人生で一度もなかった。ちびた鉛筆が、とても誇らしい。

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