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見つめている子を見つめる(2024/1/5)
これは育休前、育休中、育休後の2023年8月10日から2024年3月5日に僕が付けていた日記を、振り返りながら、1日分を毎日更新しているものです。(147日目)
帰省後、ワン氏がカカにベッタリでカカはだいぶ疲弊し、僕は嫉妬していた。なので、今日はワン氏と2人きりで公園デートへ。実家の近所の公園は、広さだけは十分だけど、遊具はすべり台とブランコだけで寂しくうらぶれている。人影もほとんどなく、薬物の売買にしか使われていない…(嘘)
そんな寂しい公園でも、すべり台があればワン氏は上機嫌。はじめはうまく登れなかった階段もコツをつかみ、何度も登っては滑るを繰り返す。
僕がブランコを立ち漕げば、
「ととたってできるの!!」
と羨望のまなざしを向けてくる。お互い楽しい時間を過ごして、公園から帰ろうとグラウンドを横切っていると、マンホールがありよく見ると絵柄が消防車!!ワン氏に教えてあげると大喜び、マンホールの上にある砂利を足を使ってどけていた。その様子をビデオ撮影していると、ワン氏は突然グーにした両手を目のあたりに持っていく。目がかゆいのかと訊ねると一言、
「めでしゃしんをとってるの!!」
と手を双眼鏡のようにして、マンホールを見つめていた。それを見て僕も、ビデオ撮影を止めてワン氏を見つめていた。
こんな瞬間のために、人は子を育てるのだろう。