なんでもない三連休
「三連休はどこか行くんですか?」
「いや、特にどこにも」
「〇〇さんは京都行くらしいですよ」
「あー京都、いいですね」
「お土産楽しみですよね」
「ね」
金曜日、そんな会話を交わして連休を迎えた。連休って、何かトクベツな事をしなきゃいけない気がする。けれど私に予定はない。というか、連休があることすら頭からすっぽり抜け落ちていた。なんだ、三日も休めるんじゃん、ラッキー!ぐらいの気持ちである。
一日目、昼過ぎまで眠る。起きてネットフリックスでドラマを見ているうちに、ネットで買った本が届いたので読む。気が向いたのでnoteを書くなどする。恐ろしいことに家から一歩も出ていない。このままではいけない。焦りはあるが、体が言うことを聞かない。一回休み。
二日目、さすがに一日ぐらいは外に出た方が良いだろう、ということで午前中に起き、外に出る。街で一番大きい本屋へ行き、目的もなくふらつく。気になった本を買うか悩んで、結局買わない。服屋で今着るにはまだ早すぎる厚手の秋服を買う。着れるのは来月かも。家に帰ったら眠くなったのでひと眠りする。気付いたらもう夜だ。こんなつもりでは……。更にネット通販でも秋服を買う。まだ暑いのに気が早すぎる。どんだけ服買うんだよ。
三日目、でかい公園に行く。歩いている人、走ってる人、スケボーする人、楽器の練習をしている人、一眼レフを構える人、各々が自由に過ごしている。連休なので子供が多い。公園は自由でいいな。木がざわめく音ってなんか落ち着く。天気も良いし、なんかいい感じ。けどなんか、もっとこう、生産的なことをした方がいい気がする……。急に焦って家に帰って少しだけ勉強とかしてみる。びっくりするぐらい少ししかしていない。なんなら休憩してる時間の方が長い。気付いたらXのタイムラインを眺めてる。なんて愚かなんだ……。旅行の予約を取ってみる。これで少しは楽しみが出来た。ダメだ、暗くなってきた。このままだと明日が来てしまう。嫌だ……どうして……。タイムリープしてやり直させてくれ!
ああ愛しの三連休。次にあなたに会えるのは10月7日ですね。次はもっといい感じの連休にします。本当ですってば。
そして最初に戻るのでありました。
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