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読書レビュー マスカレード・ホテル

 面白さ★★★★★
 オススメ★★★★☆
 難しさ★☆☆☆☆
 ページ数:461

 ひとことで表すと……バディもののお手本のようなミステリー小説

 ふと思い立って超有名ミステリー小説を読んでみた。木村拓哉さんが主人公で映画化もされており、すでにかなり多くの人が読むか見ていると思われるこの作品は、やはりヒットするだけあり非常に読みやすく、奇をてらった内容はないが適度な驚きとバディものの良さが詰め込まれており万人受けする内容になっている。

 主人公は刑事とホテルマンで、刑事が木村拓哉さんが演じたキャラクターである。映画は見たことがないが、木村拓哉さんが演じていることが容易に想像できるような、一言で言えば慇懃無礼な印象のキャラクターである。ホテルマンの方は一言で言うと実直な性格でホテルマンとしての仕事にプライドを持っているキャラクターである。この二人が当初お互いの立場などからいがみ合いながらも、段々と仕事ぶりや態度などからお互いの事を認めていき、次第に信頼して協力するようになっていく、正にバディもののお手本のような内容となっている。

 ミステリーとしての面白さとしても伏線の張り方と回収の仕方などが非常に綺麗で、読んでいて不快感がほとんどない。やはりヒットするものにはヒットする理由があると感じた。読みやすくわかりやすい、どんな人にもオススメできるミステリー小説であると思う。

今回の本:マスカレード・ホテル 著 東野圭吾 集英社 2011

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