読書レビュー 話すチカラ
面白さ★★★★☆
オススメ★★★★☆
難しさ☆☆☆☆☆
ページ数:239
ひとことで表すと……TBSアナウンサー安住紳一郎さんの話術や考え方について知れる本
この本は、TBSアナウンサーである安住紳一郎さんが明治大学の後輩に対して自分の話術や考え方を講義したものを、大学時代の師である著者の意見を交えてまとめたものになっている。
章立てとしては、まず1章、2章とわかりやすい話し方や状況ごとの話すテクニックなどについて解説し、3章では話す準備、4章、5章では考え方など心理的な面について解説している。
1章や2章の内容では、特に15秒を意識した話し方について実践してみたいと思った。15秒が人間の集中力の限界であるため、基本15秒で一つの内容をまとめ、例えば30秒話すなら15秒が2つ
と考えて話したり、45秒なら「序破急」、60秒なら「起承転結」を意識するなどである。話術としてはかなりテクニックのいる内容だが、確かにそれを実現できればわかりやすく、かつ興味を持ってもらえる話し方になると思われる。
3章では、インプットについて書かれており、アウトプットのためのインプットの重要性や、準備をしっかりやることの重要性を再認識できる。
4章、5章の考え方の部分は、安住さんの人柄やキャラクターがよく伝わってきた。国語マニアとも言えるような安住さんのその性質が、アナウンサーとしての成功につながっていることがよくわかった。
この本を通じて、やはりある分野で活躍、成功できる存在というのはなんらかの変態性、執念のようなものが必要だと感じた。話し方のコツは一つ一つが実践的で、仕事で報告や発表などをする際に活用できる実践的な内容となっている。
今回の本:話すチカラ 著 斎藤孝 安住紳一郎 ダイヤモンド社 2020
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