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読書レビュー パントマイムのすべて

 面白さ★★★★☆
 オススメ★★☆☆☆
 難しさ★★★★☆
 ページ数:228

 ひとことで表すと…パントマイムの基礎的技術と芸術性について学べる本

 この本を手に取ったのは、もしパントマイムを軽くできるようになったら一発芸のように使えて便利かな、と思ってのことだった。一通り読んだ今となっては軽率な考えだったと考えを改めることになったのだが。(ただしこの本を読んで、書かれている方法でしっかり練習すれば、簡単なパントマイムならできるようになるかも)

 この本では、パントマイムの基礎的な技術や、その練習方法からパントマイム演者のあり方、芸術性などについて書かれており、確かにパントマイムのすべてというタイトルにふさわしい内容となっている。

 基礎的技術としては、身体の動かし方から、歩き方や圧力の表現、世界の表現の仕方などパントマイムの技術として必要であると考えられる技術について、練習方法含めて写真付きで詳細に書かれており、これからパントマイム演者になりたいと思う人は読むべき内容となっている。

 また芸術性については各章にコラム的に実際の演目や実例を交えてどうあるべきか?どうするべきか?などについて書かれており、見る側としても知識として知っておくとより楽しめそうだと感じた。

 この本では、まさにパントマイムについての全てと思える内容が含まれており、読んで練習すればおそらくパントマイムが習得でき、また読んでから観ればパントマイムのエンターテイメントをより楽しむことができる、そんな本になっている。

今回の本:パントマイムのすべて 著 クロード・キプニス 訳 カンジヤマ・マイム 晩成書房 2000

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