HSPは進化した魂??
HSPって言葉、だいぶ世の中に浸透してきたようですが、まだまだ知らない方も多いと思うので、まずは簡単に何なのか説明します。
HSPとは、Highly Sensitive Person の略で、日本語に訳すと「非常に敏感な人」という意味です。
非HSPの人が感じないような、音や光、匂い、触覚に敏感で、他人の感情にも敏感に反応するため、非常に疲れやすい特質を持っています。
HSPは全人口の20%程度とマイノリティであり、病気ではなくあくまでも「気質」であるため、治療して完治するものではないようです。
一生、この気質と上手く付き合っていかなくてはいけません。
この気質故か、極度の人見知り&内向的なため、積極的に人と関わりたいとは全く思わないんです。
本当に心許せる人が1~2人いればそれで幸せと感じるタイプなので、小学校入学時に歌う「友達100人出来るかな」が全く理解できませんでした。
私が子供の頃はまだ昭和時代だったので、HSPという概念など存在せず、周囲と上手く馴染めない「変わった子」という認識で学校の先生などから思われていました。
今はだいぶそういった概念が認知されてきているので、今の子は羨ましいなぁ・・・なんて思ったりします。
でも認知されたとて、やっぱり大変は大変なのかな。
とにかく、特に子供の頃って、承認欲求がすさまじいですから、自分が理解されない、否定されるということに非常にセンシティブになってしまいます。
今は返す刀を持っているので、反撃できますが、当時はそんなものは持ってないし、まず自分のことが自分で解らないから、周囲の自分への評価が全てでした。
全く理解されず、親にまで人格否定されると、本当に生きるのが辛いですよ。
私はあまり人に恵まれてこなかったので、HSPの気質+周囲の無理解でダブルパンチを食らっていたので、信じるものはほとんどありませんでした。
ただ、唯一、祖母だけは私を可愛がって認めてくれたので、祖母の存在は自分にとって大きかったと思います。
祖母も当時にしてはアヴァンギャルドで、なかなかぶっ飛んだ考えの人で、周囲から理解されない人でした。
私は祖母が大好きだったし、愛のある優しい人だと思っていたので、どうして周囲が祖母を悪く言うのか全然理解できませんでした。
どうして人は、上辺だけのその人の言動でその人の人格を決めつけ、差別するんだろう?と、子供のころから疑問に思っていました。
私自身が変わり者だから、祖母の変人ぶりに気づかない、同類だみたいなことを実の父親に言われたこともあったし、母も祖母を苦手に思っていました。
少数派って、例え正しいことを言ってても数で負けるから、頭おかしい人認定されやすいですよね。
そして、それに対して弁明しようともしないから、余計に無神経で鈍感な連中にコテンパンにやられる。
人の心の奥底を見透かしてしまう能力があったためか、欺瞞・偽善・嘘などが手に取るように分かってしまうのです。
だから、みんなが「あの人いい人だよね」という人でも、「え?あんな腹黒い人のどこがいい人なの?ただのいい人仮面だよ!何でみんな騙されてるの?」と思うことが多かったり、逆に、「あいつ変じゃね?マジキモくね?」と言われてる人の心の美しさと繊細さが透けて見えて、「何で?どこが?すごい純粋でいい人じゃん。なんでみんなそんな酷いこと言うの?」とか思ったりしてました。
人は決して見かけや表面の性格だけじゃない、奥底に潜んでるものがその人の本質だ!と確信していたので、表面に騙される人は何で騙されんのかな?と不思議でした。
大人になって知ったことですが、それって「心眼で物事や人を見る力がある」ってことなんですって。美輪明宏さんが言ってました。
それを美輪さんの本で読んだ時、
「ああ、私の感覚は間違っていなかったんだ。私はこれでいいんだ」
と思えた瞬間でした。
HSPの話に戻りますが、HSPの人は相手自身でさえも気づかない、無意識の領域までもが透けて見え、表面とのギャップに怖くなったり怯えたりしがちなんだそうです。
物事や人の本質が解りすぎるがゆえに、病的な人見知りだったり、人間関係に消極的だったりするんですよね。
中には一見、外向的・社交的に見える人でも、本質がHSPだと、やっぱり普通の人より数倍も疲れるし、一人になれる時間を倍確保しないと回復出来ないなんていう人もいます。
全人口の80%は非HSPなので、非HSPは内気でも外向型だったりします。
人と話すこと、外的刺激を受けることで自分の心の充足感を感じる人が多く、やや鈍感~超鈍感の範疇にいる人たちです。
ただ、それが多数派なので、非HSPの人の方が解りやすいし生きやすいんだと思います。
HSPは深く本質をとらえ、空気もめちゃくちゃ読めます。
だから、痒いところに手が届く、めっちゃデキる人と周囲から思われやすいです。
それ故に難しい・重大な仕事を任せられることも多いです。
非HSPの人はマルチタスクですが、物事をあまり深く掘り下げないので、そこそこ仕事や人間関係などこなせます。
だから、割と世の中を難なく渡っていける人が多いです。
また、非HSPの中には妙にずる賢い人もいて、面倒で厄介な仕事をHSPに押し付けたり、陰キャな性質をあざ笑ったりする輩もいっぱいいます。
本来ならば、そういうことは人として許しがたいことなんですが、何しろ鈍感さんが多い世の中ではそういうズルがまかり通ってしまいます。
そういった諸々の理由から、HSPは理解されないことが多いので、自分の殻に閉じこもりがちになったり、フリーランスや投資家という道を選択しやすい傾向にあるんですよね。
HSPにとって、人間ほど難儀な生き物はいないと考えます。
人間関係をソツなく、そこそこうまくやるなら断然「非HSP」の方がいいに決まっています。
私も本当にそうでありたかった。
大多数の中にいれば、割と安全・安泰だし、傷つくこともHSPに比べたら少ないと思うので。
まず理解者がめっちゃいるし、共感されることが多いですからね。
HSPはHSP同士でないと深い理解はし合えません。
どこか隔たりがあるんです。
どうして、人はHSPと非HSPと2種類の気質を持つんだろう?と数年前から考えていました。
私なりに出た答えは、「魂の成熟度」がどうも関係しているような気がするんです。
魂には段階があって、地球に生まれてくる魂はみな同じ段階ではなく、輪廻転生の数(経験値)によって段階が全く違うということが解りました。
非HSPの人たちは、おそらくまだまだ未熟な魂たちで、色んな人と関わったり傷つけあったりしながらカルマをつくりだす段階なんだと。
それ以上になると、もうおじいちゃんおばあちゃんの魂になるので、自分が蒔いたカルマの解消に奔走したり、人生哲学に目覚めていったりしていくんだと思います。
そして、古い魂ということは、非HSPの人たちよりも多くの経験を積んでいるため、良くも悪くも色んな物事が瞬時に理解できてしまうという事でもあると思います。
様々な喜怒哀楽を経験し、人を傷つけたり傷ついたり、呪ったり、喚いたり散々やってきて、それらを反省したりしつつも、「人間って、無知であると怖いもの知らずになるから平気で人を傷つけたりするんだな」なんてことを魂が学ぶんだと思います。
それは、霊性の進化という観点で観れば良いことかもしれませんが、この世的に圧倒的に生きやすいのは、無知な非HSPたちだとつくづく思うんです。
私たちHSPは「知ってしまった」人たちだから、もう「知らない」世界には戻れないんです。
魂が進化している=HSPになりやすい=鈍感さんより生きにくい という図式になるんだな、と痛感しています。
その観点を見つけたとき、やっと何とかこの気質と折り合いをつけようと思えるようになりました。
魂の成熟度が全ての答えなんだと。
だから、肉体年齢が80歳でも魂年齢5歳とか普通にいますもんね、世の中。
いやむしろ、そっちの方が人口的に多いんじゃないか?とさえ思います。
聡明で知性のある魂は、はっきり言ってHSPに多いと思います。
やっぱり魂が古いから。
色んな事を「知って」いるから。
知っているから、人を傷つけたくないと思う。
知っているから、自分が傷つきたくないと思う。
知っているから、内側に籠るほうが気が楽と思う。
HSPで悩んでる方、捉え方次第でだいぶ生きるのラクになりますよ。
HSPの方はものすごく賢くて性格が良いのに、非HSPの野蛮な言動によって深く自尊心を傷つけられてる人が多いです。
でも、それは「無知」な人達が上辺だけしか見れなくて、その狭い了見の中だけであなたを判断しているに過ぎないと知って下さい。
HSPの人は、本当はものすごい進化した魂なんだと知って下さい。
そんな自分を誇りに思って下さい。
無理解で無神経な人たちから、どうか距離を置いてください。
一人になれる時間を積極的に作って下さい。
私はHSPでエンパスです。
HSPの人の気持ちをとっても良く理解できます。
一人じゃないって、信じて下さい。
HSPの人達は優れた魂であると知って下さい。
それ故の生きづらさだと知って下さい。
自分なりの、処世術を見つけて、なるべく傷つかない場所に身を置きましょう。
HSPの人達が少しでも元気に生きやすくなれる社会になるよう、祈っています。