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身体を触るという事

治療が始まって終わるまでの間、身体はリアルタイムで変化しています。そして刺激の仕方や量によっては継続的に変化が続いているようです。
また、治療中に起こる現象の中で馴化があります。一定の刺激が続くと刺激に馴れて身体が反応しなくなる現象です。
ですので、弱刺激~強刺激、手技・器具・鍼灸・電気を使って適刺激を探し当てて脳を飽きさせない事が大切です。脳を飽きさせないことが身体の変化を一時的にも継続的にも起こすことになるようです。「強弱織り交ぜた刺激」の方が、心地よい刺激や気持ちいいい刺激、強揉みよりも身体に起きる変化は大きくなるようです。
そして一番大切なことがあります。
それは「温度」です。暖かいことが必須条件になります。気分が悪くなるような熱さは厳禁ですが、少し高い目のくらいの「暖かい」がベストです。「冷える」は筋肉を収縮させてしまいます。
さて、初めに書いたようにリアルタイムで身体が変化していくことを考えますと少し先の時間や少し先の期間の身体の変化を予想して適刺激を探しだして匙加減を加えることが重要になってきます。刺激を加えている瞬間も大切ですが、未来を予想して付き合わなければいけないところが人体の難しい所で、噛めば噛むほど味が出る天邪鬼な筋肉には騙されっぱなしです。

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toshiro ito
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