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小説の書き方

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2019年12月の記事一覧

【小説の書き方 89】

【小説の書き方 89】

類型、紋切り、月並をおそれるべき。
「小説っぽい小説」をイメージして
「『小説っぽい小説』っぽい小説」を完成させる。
「類型的作文です」としか言えないのは、かなしい。

【小説の書き方 88】

【小説の書き方 88】

小説を書くのか。
 
なんらかのテーマ、イメージ、シーン、キャラクターが浮かんだのだろうが
あなたの着想は、まちがいなくつまらない。
ぜったいに、つまらない。
100% つまらない。
聞かなくても分かる。
あなたは自分で思っているほど、独創的ではない。

それでも書くのか。
書きたいなら、しかたない。

思いついたときの情熱で書こうとしているだろう。
あなたの情熱そのものは表現できない。
読者はあ

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【小説の書き方 87】

【小説の書き方 87】

もうどうにもこうにも紙に書かずにはいられないというくらい、話がよくわかってくるまでは書き始めない。E・P・ダットン社のぼくの前の編集者のヘンリー・ロビンズは、それは浣腸理論だ、と言ってた。できうるかぎりいつまでも本を書かない、書き始めない、ひたすら溜めるからさ。

アーヴィング

【小説の書き方 86】

【小説の書き方 86】

苦悩を抱えていたほうが仕事ができるなんてやつ、いるものか。あまりにも文学的な発想だよ、そんなの。

ボールドウィン

【小説の書き方 85】

【小説の書き方 85】

フィクションは実験なんだよ、そうであることをやめたら、フィクションはやめたということさ。文章ひとつを書くときも、いまだかつてこのようなかたちで文章は書かれたことはなかったという気持ちで書いていないときはない。

チーヴァー